ハヤカワ文庫
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  • サイズ 文庫判/ページ数 640p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150413286
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

出版社内容情報

イスラエルに生涯を賭けた男とその真実、そしてその秘密を知ったジャーナリストの苦闘

内容説明

1929年パレスティナ各地でアラブ系住民とユダヤ系住民の衝突が起きる。襲撃を恐れて隠れるユダヤ系住民の中に二つの家族、カーン家とシャイナーマン家もいた。その事件は、両家の人々が歩む長い波乱に満ちた歴史の第一歩だった…2011年、ドイツ人ジャーナリストのハーゲンは思わぬ情報を手にする。だが、その背後には見えざる敵が迫っていた!現代史の焦点イスラエルをテーマに『深海のYrr』の著者が放つ最新作!

著者等紹介

シェッツィング,フランク[シェッツィング,フランク] [Sch¨atzing,Frank]
1957年、ドイツ、ケルン市の生まれ。大学ではコミュニケーション学を専攻し、卒業後は大手広告会社でクリエーターとなる。その後、ケルンで広告代理店と音楽プロダクションを設立。そのかたわら小説の執筆を始め、1995年に『黒のトイフェル』で作家デビュー。その後、次々とミステリや冒険サスペンスなどを発表し、好評を博す

北川和代[キタガワカズヨ]
ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

43
総ページ数1,870ページの大作で語られる物語の舞台は今最も危険だと恐れられているイスラム諸国。これは今なお抗争が絶えないイスラエルという歪んだ構造を持つ国が建国され、それに翻弄されたユダヤ人たちの苦難に満ちた物語。610ページ以上もある上巻の内容はほんのイントロダクションに過ぎない。現代と20世紀初頭の物語が交互に語られるだけだ。物語の核心に迫るのは中巻になってから。イスラエルの情報機関<シン・ベット>の極秘データをコピーしたCDをトム・ハーゲンがハッカーから手に入れるところからようやく物語は動き出す。2015/08/01

わたなべよしお

11
 前半はまぁまぁ。後半から、やっと面白くなってきた。イスラエル建国の歴史が肉厚に書かれている。イスラエルで生まれた双子とその幼馴染たちがどんや役割を担っていくのか、とても興味深い。とはいえ、ドイツのジャーナリスト、ハーゲンとイスラエルの関係はまだ全く見えない。600ページを費やしても、本筋が始まらないというのもスゴイねぇ。2015/02/12

読書と紅茶🥰

4
中東の近代史をテーマにした本。もともと馴染がない土地なうえに、情勢が複雑怪奇、そこに宗教思想が加わるのでかなり読むのに覚悟がいった。上巻全体が主要登場人物の顔見せとプロローグ的な位置づけ。ハーゲンは三流の負け犬記者、アリクはタカ派の軍人、エフダは温厚な農業学者、ベンはガチガチのシオニスト。ということはとりあえずわかった。中下とも頑張って読もう。2017/10/11

かんとり

2
イスラエルの重要人物の幼少時代から始まってまず一冊! 先は長そうですが、展開は読めないですね~、相変わらず骨太な作家ですな。 笑2015/06/22

putisiyante

1
シャイナーマン家とカーン家を軸にイスラエルを描く序章。双子の兄弟ビンヤミンとエフダ。シャロームが、人を見ないといけないと、エフダには教える機会があったが、ビンヤミンには教えられなかった。全く違う気質に育ってしまう伏線。シェッツイングの作品は、史実をしっかり踏まえているので、フィクションでありながら、まるで見てきたかのように感じる。どこからこんなに言葉が出てくるのか?時間の描写のところなど、そう思った。2019/02/04

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