内容説明
あらゆる拷問のテクニックに通じた尋問のプロ、ガイガー。民間企業、犯罪組織、政府機関から依頼され、彼は対象者から情報を引き出してきた。だが、彼には秘密があった。過去の記憶を失っていたのだ。ガイガーは今、新たな依頼を引き受けたが、事態の変転から一人の少年を救い、相棒のハリーらと逃亡の身となる。執拗な敵と闘いながら、やがて彼は巨大な陰謀を知り、記憶を取り戻していくが…全米絶賛のサスペンス小説。
著者等紹介
スミス,マーク・アレン[スミス,マークアレン][Smith,Mark Allen]
ニューヨーク市在住。テレビの報道番組やドキュメンタリー映画のプロデューサー、映画の脚本家として活躍してきた。『尋問請負人』が小説デビュー作で、2012年4月に刊行され、書評子に絶賛されている
山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
1970年北海道生、東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
53
2021年初読みがこれかよ!な、拷問、流血満載のブラッディな本、かと思いきや拷問シーンはやや控えめ?もっともこれは読む人の耐性によるので、信用はしない方が良い。ちなみに私は耐性高めだ。焼いて真っ赤っかなキリで突き刺す、とか刃こぼれしたカミソリで切開、とか大したことないじゃーん?て人なら大丈夫だよ。昨日つい観てしまった『ネイビーシールズ』の電動ドリルの方がよほどリアルに痛そうだった。しかしそんなおどろおどろしい「お仕事」小説だというのに、どうしてこれが初々しい、血みどろなのにどこか爽やかさのある読み口。2021/01/03
Kouro-hou
17
ガイガーさんはバックにマフィアのいるプロの尋問屋。拷問もするよ!尋問相手は依頼者が誘拐して持ち込みするシステムだよ!さらに彼には秘密があって、実は記憶喪失だったりするんだ。You、自分を尋問しちゃいなよ! それはともかく設定や手口は興味深いけど、コレをヒーロー陣営に持ってくるのは無理がある。そこで孤独でいたいけな可愛い少年の登場だ。ハリウッドか?そうハリウッド式だ。そんなわけで中盤からは子供は尋問しないガイガーさんの子供を助けるアクションサスペンス小説に。ううむ。作者が映画の脚本家だそうで映像描写が多め。2014/12/07
ひで📚🏈
12
思ってた展開と、だいぶ違ってましたが・・・シリーズ物で自作以降があれば登場人物のキャラ設定がしっかりしてきて、更に面白いかも…『初秋』を思い出しましたwww2014/06/28
しゃお
10
情報獲得業者-尋問請負人-、その特殊な技術はどのように得たのか。また失われた過去はといった謎がある中で、逸脱し始めた自分自身がきっかけで陰謀の渦中に入り込み、仕事のパートナーとともに追われる身となる主人公を中心にサスペンスフルに描かれ、中盤以降は一気に読ませます。自身のルールを守り続けてきた主人公がそのルールを自ら破る時、失われた人間性や過去がうっすらとだけど浮かび上がってくる様子が良かったです。2012/07/21
himehikage
8
主人公ガイガーのライバルに残虐な拷問を得意とするダルトンを登場させることで、ガイガーを魅力的なヒーローとして描きたいようなのだけど、無粋なことをいえば、深く想像するほどに無理がある。2012/07/26