内容説明
急死した収集家のコレクションに眠っていた謎の短篇映画。奇怪な描写が続くその映画を見たコレクターは、映画が終わる前に失明してしまった。映画の秘密を探るリューシー警部補。だがその行く手には、何者かが立ちはだかる。一方、五体もの死体が工事現場で発見された事件を追うシャルコ警視は、死体から脳髄と眼球が抜き取られている事実に着目するが…ふたつの事件を結ぶ糸があることを、二人はまだ知る由もなかった。
著者等紹介
ティリエ,フランク[ティリエ,フランク][Thilliez,Franck]
1973年フランス東部アヌシーの生まれ。IT業界で働くかたわら執筆を行なう。2004年にフランク・シャルコ警視を主人公にした『タルタロスの審問官』を発表して注目を集め、2005年にはリューシー・エヌベルを初登場させた『死者の部屋』でフランス国鉄ミステリ大賞(Prix du polar SNCF)を受賞した。現在は北フランスのパ=ド=カレー在住
平岡敦[ヒラオカアツシ]
1955年生、早稲田大学文学部卒。中央大学大学院修了。フランス文学翻訳家、中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポカホンタス
4
複雑に入り組んだミステリーだが、脳科学というものが持つ怖さを体感させてくれる。小気味良い展開で、2人の主人公の造詣もイイ。2012/03/24
nana
2
なんでリューシーの過去に触れられている(らしい)前作が未訳なんだろう。読みたいのに。死者の部屋からいきなり双子が成長してて驚いた。2013/07/11
にゃー
2
これは面白い。テンポがよくて読みやすい。一瞬警察上層部の隠蔽でイラッとしたけどミステリとサスペンスといろんな要素のバランスがいいかな。気になってやめられないレベル。2012/11/24
あぽろ
2
出だしから「おっ♪」と期待感大爆発★映画感覚で頭の中で映像化しながら読み進められるので、ますます面白い!話のタネが苦手な残虐な事件だけに、頭の中でその辺りにモザイクをかけるのが大変でしたが。2012/04/25
hal0609
1
観たら失明する映画とか、トンデモ系かと思ったら違った。 ルメートルの「悲しみのイレーヌ」に似た感触で読めている。フランスのミステリーって、こんなんなの? 2019/06/17
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