内容説明
ターゲットは世界で一番厳重に警備されている。その人物を指定の時刻に指定の場所で暗殺する。全世界がその光景を目撃できるよう…ミルコと呼ばれる男の任務は不可能とも思えた。成功するのに必要なのは奇跡だ。動き出したミルコは、ヤナというコードネームで仕事を請け負う女性暗殺者に依頼する。報酬は二千五百万ドル。そして完璧な暗殺計画は静かに動き出した。世界的ベストセラー作家が放つ暗殺サスペンスの最高峰。
著者等紹介
シェッツィング,フランク[シェッツィング,フランク][Sch¨atzing,Frank]
1957年、ドイツ、ケルン市に生まれる。大学ではコミュニケーション学を専攻し、卒業後は広告業界を中心に活躍。仕事のかたわらに小説の執筆を始め、1995年に『黒のトイフェル』で作家デビューをはたす。同書はベストセラーとなり、以降ミステリや冒険サスペンスなど様々なジャンルの作品を発表した。2004年の『深海のYrr』で驚異的な売り上げを記録し、続く最新作の『LIMIT』(2009年)も世界的なベストセラーとなっている
北川和代[キタガワカズヨ]
ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RIN
13
巻頭の「物語のはじめに」で著者が1990年代の「戦争」は湾岸戦争とコソボ戦争、と書いている時点で、欧州人と日本人である自分との距離を感じた。90年代、日本はいろいろ大変だったとはいえ…。物語はアメリカ大統領暗殺を目論むテロの話、のようだが、上巻時点では不規則要素の物理学者とアテンドする出版社の女性の話が延々と続く。訳出のせいか、著者の小説はどんどん観念論過多になってきているような。言いたいことは首肯する点が多いのだが、時々眩暈がしそう。今のところ、テロに立ち向かうらしき二人に共感しにくい。下巻は如何に?2012/01/30
shirou
6
正直、読みにくいと思いました。 何だか、文章が頭に入って来ません。 後、オコナーがあまり好きになれません。 話の内容や展開は気になるし、決して嫌いな感じでは無いのデスが… 下巻に期待します。2013/01/20
Tetchy
6
1999年6月に行われたケルンサミットにおける米国大統領暗殺計画が本書のおけるメインテーマ。物語はPHASE1から4まで分かれており、PHASE1でまずミルコとヤナのテロリストのパートと物理学者オコナーのパートが交互に語られる。しかし注意が必要なのはこの2つの物語の時制が違うことだ。テロリストのパートは1998年の12月から語られ、オコナーのパートは1999年の6月、ケルンサミットの開催日の前後から語られる。読後の今、この手法が何の効果をもたらしたのかは解らない。単純に混乱を招いただけのように今は思う。2011/04/18
いちろ(1969aMAN改め)
5
ちょっと疲れる?関係者が多弁で、当時の政治背景が知識不足で。ただ、技術面?が面白くなりそうで、どうやら下巻へ進めそう。途中ちょっとキツかった。 2012/01/24
take9296
3
展開のスピードがかなりゆるい。2011/04/17