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ハヤカワ文庫
黒のトイフェル〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 381p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150411923
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

内容説明

1260年9月ドイツ、ケルン。新たな大聖堂を建築中のこの都市で、大がかりな陰謀が密かに進められていた。そんな折り、こそ泥のヤコプは、大聖堂の足場から建築監督が黒い影に突き落とされるのを目撃した。彼は友人のティルマンと娼婦のマリアにその事件を話すが、やがて二人は弩を使う不気味な殺し屋に殺害される。ヤコプは自分の命が狙われていることを知り、身を潜めようとする。だが殺し屋はついに彼に襲いかかった―。

著者等紹介

シェッツィング,フランク[シェッツィング,フランク][Sch¨atzing,Frank]
1957年、ドイツ、ケルン市生まれ。大学ではコミュニケーション学を専攻し、卒業後は大手広告会社でクリエーターとして活躍する。その後、ケルンで広告代理店と音楽プロダクションを設立した。その仕事のかたわら小説の執筆を始め、1995年に『黒のトイフェル』で作家デビュー、ベストセラーとなった。その後『グルメ警部キュッパー』などのミステリやポリティカル・サスペンス、ミステリ短篇集を出版し、好評を博す。そして2004年、取材に4年を費やした『深海のYrr』を発表、ドイツ国内だけで200万部を超す驚異的なベストセラーを記録し、わが国でも大きな反響を巻き起こした

北川和代[キタガワカズヨ]
ドイツ文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

59
13世紀に実在したケルン大聖堂の建築監督ゲーアハルトが謎めいた死に方をした事件に着目して、書かれた歴史ミステリ。とにかく強烈な存在感の殺し屋ウルクハートが不気味。頼った女性の伯父が冷静な判断力をもつ知識人の司祭というのは話が出来すぎている感じもするが、緊張感に溢れた話で下巻も楽しみだ。2023/11/06

とくけんちょ

56
展開は遅め。実際の史実に絡めたミステリーものになるのか。事件やその構図は非常にシンプルなのだが、途中途中に歴史的な背景の説明が入るので、物語が進まない。読みやすく、分かりやすい展開なので、続きは気になる。秘密結社、殺人とダヴィンチコードかっと期待する部分はあるが、そこまでではなさそう。2021/04/30

キムチ27

50
25年前発刊の作品。ケルンを舞台にした13C 歴史ミステリー。題材は面白いのに、展開がとろく盛下がったまま終始する。現場監督の転落死、目撃したが故に付け狙われる赤毛の男。身分差と貧困が際立つ当時でも最下層の彼がなぜ?流浪、その日暮らし、売春婦と宿、粗末不味い食事等当時の世相を背景が浮かぶだけ。下巻へ2024/02/05

あつぼう

15
13世紀のケルンが舞台。建築監督が黒い影に突き落とされるのを目撃したヤコプは命を狙われる事に。この殺人事件の裏には壮大な計画があると思うけど上巻ではそこまで明らかにされない。と言うのもヤコプの命が狙われるしヤコプが関わった人達が次々と命を落としていくので。正直13世紀のケルンの情景を頭に思い浮かべるのは難しいので巻頭に掲載されてるケルンの地図を何度も参考にしました。ヤコプが逃走するたびに色々な通りの名前や教会の名前が登場するので地図を見ないと理解するのは難しいかな。さて下巻を読み始めます。2012/02/16

めぐ

14
中世のケルンを舞台にしたお話と聞いて飛びつきました。時代設定は1260年で「薔薇の名前」より100年ぐらい前?でしょうか。町並みなどは説明されますが、すんなり想像できるタイプの解説ではないです(日本人には中世ヨーロッパの町の概観がすぐに浮かばないので)。どうでもいいですが、下層階級のヤコプの一人称の訳が「おいら」なのは気になります。2017/09/04

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