内容説明
バルト海での困難な任務を見事に成し遂げ、オーブリーは商船の船団をひきいて一路帰還の途に着いた。だがその途上、艦がフランスの沿岸で坐礁してしまい、オーブリーとマチュリンはともに捕えられ、パリの牢獄送りとなってしまう。フランス陸軍情報部は、マチュリンこそが正体が掴めぬ英国の秘密諜報員ではないかと疑惑の目を向け、彼を執拗に責めたてるが…特異な才能をその身中に秘す非凡な人物マチュリン、大活躍。
著者等紹介
オブライアン,パトリック[オブライアン,パトリック][O’Brian,Patrick]
本名パトリック・ラス。1914年、イングランド生まれ。その後フランスに移り住む。30年から作品を発表するが、オブライアン名義では52年のTestimoniesが最初となる。その後70年に『新鋭艦長、戦乱の海へ』で『英国海軍の雄ジャック・オーブリー』シリーズの執筆を開始し、全20巻で完結させた。ほかにも、伝記などを執筆し、小説家、伝記作家として知られる。95年には長年の文学への貢献が認められ、ヘイウッド・ヒル賞の初代受賞者となったほか、97年にダブリン大学トリニティ・カレッジより名誉文学博士号を授与された。2000年没
高沢次郎[タカザワジロウ]
1946年生、1969年東京外国語大学英米語学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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