内容説明
ジャック・オーブリーは、代理艦長という不本意な地位に甘んじていた。そんな彼を気づかう親友マチュリンの懸命の尽力によって、とうとうオーブリーに新たな乗艦と任務が与えられた。艦はオーブリーが海尉時代に乗っていたことのあるフリゲート艦サープライズ号、任務は国王の特命使節をジャワ島へ送り届けるというものだった。指揮艦を与えられ、逸る心を胸に大西洋を南下するオーブリーたちは、やがて凄絶な嵐の中に。
著者等紹介
オブライアン,パトリック[オブライアン,パトリック][O’Brian,Patrick]
本名パトリック・ラス。1914年、アイルランドに生まれ、その後イングランド、フランスと移り住む。30年から作品を発表するが、オブライアン名義では52年のTestimoniesが最初となる。その後70年に『新鋭艦長、戦乱の海へ』で『英国海軍の雄ジャック・オーブリー』シリーズの執筆を開始し、全20巻で完結させた。シリーズ以外にも、伝記などを執筆し、小説家、伝記作家として知られる。2000年没
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