内容説明
夢が待っているはずのカリフォルニアに着いてからも、旅は終わらなかった。アデルの言う自分たちにふさわしいシックな生活を送るには、彼女の教師の給料ではとても足りず、リッチな恋人もつかまらない。アンのデビューもなかなか実現しない。アパートを転々としながら、二人はなおも夢を追いつづける。アメリカン・ドリームを追い求める母と娘の自立と成長を、みなぎる疾走感とあふれる詩情で描いたアメリカ文学の記念碑。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ワコ
1
原作が好きだからこそ、逆に映画が見られませんが、映画化で文庫になったのはいいことだと思います。続編も翻訳されれば何よりだったんですが……。
たかっさ
0
語り手にキャロル(アンの伯母)どころか、アデル(アンの母)も加わり、様々なエピソードが重ねられていく。アデルとアンから見たら面白味のない人生を送ってきたキャロルは、キャロルもまた"ここではないどこかへ"の物語を持っていることが語られ、一方でアデルの語りは、アデルらしく言いたいことを連ねているだけで、この姉妹の対比には苦笑してしまう。アンは、まさにこれから物語が始まっていく予感もあり、それが続篇なんだろうか。誰か訳して!2025/08/09
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