内容説明
1891年2月、英国海軍大尉セントビンセント・ハーフハイドは海軍省に呼び出され、極秘任務を命じられた。西アフリカのベニン湾沿岸にロシア海軍が要塞を築き、英国の交易路を脅かしているとの情報が入った。そこで現地へ潜入し、情勢を探れというのだ。かつて艦長と諍いを起こし、休職の身となった彼としては、この危険な任務を引き受けざるをえなかった。巡洋艦に乗りハーフハイドはベニン湾へ向かう。だが行く手に待つのは、因縁浅からぬロシアの提督と彼の強力な戦隊だった。激動の時代を奔放に生きる海の男の活躍を描く新海洋冒険シリーズ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鐵太郎
7
19世紀末の英国海軍で、大尉のままで腐っているセントビンセント・ハーフハイドの活躍、第一巻。緊迫した情勢の中でお話は進行するのですが、途中でなんともはや荒唐無稽な展開になるのが面白い。 主人公は大活躍をして、しかも出世できない迷惑な功績を立ててみんなを唖然とさせます。あ、このシリーズってこういう路線だったっけ。次巻の読み直しが楽しみです。2010/04/30
連雀
1
海洋冒険物としてはちょっと変わっていますが、それは舞台が違うだけで普通の冒険小説でした。比較的、安易な筋立てのw ただの読み物ですね。マカッチャンはだいたいこんな感じです。2011/04/27