内容説明
江戸の町なかに各種の性の見世物が軒をつらね、性具や秘薬の専門店も繁盛していた。長命丸という強精薬を売っていた両国薬研堀の「四つ目屋」では、他方への通信販売も行なっていた。密通が盛んで、男と女が密会する場所として出合茶屋が急増し、隅田川近くの船宿が利用された。性の快楽を求める欲求が強まり、閨房術への関心が高まった。廓や岡場所が栄え、おびただしい数の好色本や春画が出版され、性文化が花開いた江戸時代の性事情を活写する。
目次
第1章 性を楽しむ(江戸にもあったポルノショップ;湯女風呂の生態 ほか)
第2章 結婚と密通(介添女と仲人;不自由な武士の結婚;密会は出合茶屋で;「夜這い」という婚前交渉;「三くだり半」は再婚の許可書;人妻の情事と首代)
第3章 性欲と性愛術(貝原益軒が説く性交回数;女の性欲は灰になるまで ほか)
第4章 大奥の性(新参者の裸踊り;将軍の不自由な性生活 ほか)
第5章 この人物の意外な性生活(宮本武蔵と遊女雲井;貝原益軒の「神聖な儀式」 ほか)
著者等紹介
中江克己[ナカエカツミ]
1935年、北海道函館市生まれ。編集者を経てノンフィクション作家。近年は、とくに江戸物を書き続け、著書も『江戸の冠婚葬祭』(潮出版社)、『大江戸 奇人変人 かわら版』(新潮社)、『江戸の定年後』『江戸の遊び方』『江戸の遊歩術』(以上、光文社)、『お江戸の意外な生活事情』『お江戸の武士の意外な生活事情』『お江戸の地名の意外な由来』『お江戸の意外な「モノ」の値段』(以上、PHP研究所)、『“御家”立て直し』(青春出版社)、『江戸城大奥の謎』(KKベストセラーズ)など二十冊におよぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Tohru Kawaai
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