内容説明
“もし1941年にヒトラーが英国を制圧していたら歴史はどう変わっていたか?”鉤十字に全土が塗りつぶされた占領下の英国。国王ジョージ6世はロンドン塔に幽閉され、国民は圧政に喘いでいた。治安維持の任にあたるナチ親衛隊は強大な権力を持ち、ロンドン警視庁もその支配を受けている。その中で同殺人課のアーチャー警視に委ねられた事件は、闇物資の取引きをめぐる平凡な殺人と見えた。だが、ベルリンから野心的な親衛隊将校フートが着任、捜査は意外な展開を始める!巨匠が綿密な調査を基に、もう一つの歴史の中で展開するスパイ戦を描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
亮人
6
英国がナチス・ドイツに降伏し占領下に置かれた1941年。ある男が殺され捜査に当たる警視ダグラス・アーチャーに、上司のナチ親衛隊、親衛隊を快く思わないドイツ国防軍、そしてロンドン塔に幽閉されている国王ジョージ6世の奪還を目論む抗独レジスタンスが暗躍を繰り返す。さらには殺人事件の背後にはドイツの核爆弾開発計画がちらちら見え隠れするんだから、興奮が抑えられない。ということで、下巻に急ぎます。2012/09/06
しょうご
1
下巻へ2017/09/10
マサトク
1
1941年、ナチスドイツに降伏し、ドイツ軍の占領下にあるロンドン。そこで発生した奇妙な殺人事件を追う腕利き警視ダグラス・アーチャー……の、物語。ぐいぐい読めるなあ。ナチスドイツ軍内での駆け引きも交えてのキナ臭さもあって、じつに良い。今更いうのもなんだけども良作。2016/11/21
yaccha
0
AXNミステリーを見て読みたくなりました。後編へ!2017/09/13
はばたくキツネ
0
ナチスドイツに占領されたイギリスが舞台の冒険小説。こちらのイギリスは占領によって成功した新興の金持ちが誕生していたりと、なかなか皮肉のある世界。とりあえず上巻では先の展開が読めない。2011/12/12