内容説明
イリューシン機は燃料切れのためロンドン近郊の小空港に不時着した。犯人グループは現場に駆けつけたSISのテロ対策専門家チャーリーに対してイスラエルまでの燃料を要求。だが犯人の送還を求めるソ連と、ユダヤ人支援の立場を取るイスラエルの板挾みになった英国政府は即答を避け、持久戦に持ち込むようチャーリーに命じる。やがて一向に進展しない事態に苛立った犯人達は最後通牒をつきつけてきた。要求に応じなければ人質を射殺すると言うのだ!果たして最悪の事態を回避する手段はあるのか?リアルな筆致で各紙の絶賛を浴びた力作巨篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Cinejazz
1
ウクライナからイスラエルを目指したユダヤ人青年らに立ち塞がったのは、自由主義陣営の西ドイツ(当時)、オランダ、イギリスでした。最も衝撃的なのはイスラエル本国のテロ対策で、主義思想の異なる国との外交交渉は、一筋縄では運ばないと再認識しました。2018/03/29
tai65
0
星4つ2009/06/01
uburoi
0
原題KINGFISHERはカワセミ。ダヴィードが乗っ取った旅客機に名付ける。カワセミ作戦だった。イギリスのスタンステッド空港に着陸した状態で犯人グループは燃料の補給とイスラエルへの飛行を要求するのだが、かなり絶望的だ。人質たちの処遇とか、操縦士をどうするか等の問題をいくらでも数えられる。その中でいくらか希望に見えるのがイスラエルからやってきた中佐アリー・ベニッツだ。SISソビエト課員チャーリー・ウェブスターとの出会いが膠着状態の打開に結びつのだろうか。2019/07/07