平凡社新書<br> 中高年がキレる理由(わけ)

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平凡社新書
中高年がキレる理由(わけ)

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784582858068
  • NDC分類 143.7
  • Cコード C0236

出版社内容情報

公共の場で突然キレる中高年(男性)が増えたのはなぜか? 実例を示し、行動の背後に潜む心理、社会的背景、対処法などを考える。

はじめに
自分のなかで、うごめく何か
魔がさす瞬間
一見、忙しく充実した仕事生活のなかで……

第1章 キレやすい中高年
駅員や乗務員にキレる
待合室や窓口で待たされてキレる
コンビニの順番待ちでキレる
注文した品が出てくるのが遅いとキレる
ノロノロしている人にキレる
学校に理不尽な要求を突きつける
思い通りにならないのは当然
日頃は分別のある大人が……、ここが問題
感情労働社会の反動も

第2章

内容説明

心の均衡が何かのはずみに崩れて感情が爆発し、駅員に激しく詰め寄ったり、病院の窓口で激高したりしてしまう。近年、公共の場で突然キレる中高年が増えている。しかも、一見普通で良識がありそうな男性が特に目立つのだという。人生の折り返し点、劇的な社会の変化、家族をめぐる葛藤―。中年期特有の不安や迷いからくる衝動に翻弄されないために、その社会的背景を探り、深層心理に潜む闇にせまる。

目次

第1章 キレやすい中高年
第2章 つまずきやすい人生の折り返し点
第3章 「こんなはずじゃなかった」という思いの数々
第4章 衝動と不安のもつ意味
第5章 家庭でも報われていない
第6章 キレない心のつくり方

著者等紹介

榎本博明[エノモトヒロアキ]
1955年東京生まれ。東京大学教育学部教育心理学科卒業。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。心理学博士。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員研究員、大阪大学大学院助教授などを経て、現在、MP人間科学研究所代表、産業能率大学兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

獺祭魚の食客@鯨鯢

62
 平常時でも駅員や店員に噛みついている人間が、非常時には伊達直人にならずにクレーマーになる。「衣食足りて」いないのだろう。提案をせずけしからんとしか言わないのは、当事者としての共同体意識を失っているからでしょう。昔は隠居制度があったが、働き続けなればならない時代となり、不満が不安が倍加させますます過激になっている。  事業者側がガードマンや監視カメラを常駐する自己防衛にでたら、矛先をどこに変えるのか。2020/05/05

リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん

52
自分の世代は損をしているという思い、仕事、家庭でのストレスが自分より立場の弱い人間に対してキレるという行動に表れる様です。しかしキレるという行為は行き過ぎると自分の今まで築いてきたもの全てを破壊します。中高年限らずその場の感情で感情に任せた行動は失敗に繋がりやすいので、あの世代はキレやすいという前に自分が気をつけねば。2016/08/04

リキヨシオ

32
普段は真面目で分別のある中高年が突然キレる事が増えている。駅員への暴力行為の6割は中高年という結果もあるという。中年期の仕事面の変化。中年期の行き詰まり。思い通りに行かない不平等感。顧客最優先の感情労働社会で疲労。世の中が自分達の世代にとって不利だと感じる。「見下され不安」により攻撃的になる。社会が成熟より若さが価値が置かれている。これらは中高年だけでなく全世代に共通している点だと思う。イライラやキレそうな衝動に対して・ひと呼吸置く・自分の価値観を棚上げする・ネガティブな状況にもポジティブな意味を見出す。2016/08/11

KAKAPO

30
《中年期は、それ以前は重要であった多くのことに別れを告げねばならない。人は、自分がありふれた人間であってもよいこと、そしてありふれていなければならないことを学び、尊大な考えや過度の欲求に別れを告げることを意味します。心理臨床家カースト》そうなんです。中高年は、それまで仕事や家族に支えらえれていたアイデンティティが壊れるため、自分自身を信じる力で支え直さなければならなのです。意識面を理詰めで固めて抑圧していた感情的なものを形成し偏りを補償することで、よりバランスの取れた生き方へと自らを導く必要があるのです。2018/08/25

jima

25
ふむふむ、なるほどという感じ。最終章「キレない心のつくり方」に、知能は若い頃がピークで年とともに衰えるばかりだといわれるが、それは誤解。「心理学では、知能を流動性知能と結晶性知能に分けている。流動性知能は計算などのスピードや暗記力に関わるもので、これは青年期がピーク。結晶性は言語能力や推理力、状況判断能力などに関わるもので、これは人生経験がものを言うため、60歳を超えても発達し続ける。…色々な苦悩を経験してきた分、人間に深みが出ている…」2017/12/14

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