感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くたくた
44
ついうっかり、読んでしまった。何夜更かししてんだよ、明日も仕事だよ。・・・・・正しレビューは、シリーズ1から順に読んでから書き直します。拝2020/07/07
Aminadab
24
執筆順第3作。前巻で捕虜となった主人公は2人の部下と逃亡し、翌1811年ロワール川を下ってナント港から海へ脱出する。回顧録『ホーンブロワーの誕生』で作者は、本書の最初の5章を書いている間自分はブッシュ副長が片足切断の重傷を負っていたことをけろけろ忘れていて、そのあと辻褄を合わせるのに大変な苦労をしたと告白しているが、これは一種の自慢話だ。この話は副長が要介護だから面白いので、職掌柄医療の経験など皆無の主人公とブラウン艇長が見よう見まねで看護にいそしむ冒頭部分など可愛いったらない。シリーズ最高傑作候補か。2022/12/02
fukumasagami
7
彼が繰り返し彼女に与えた口づけも、彼の一生の仕事、つまり戦争に比べれば、彼にとっては何の意味もないのだーその同じ戦争が、彼女の若い夫を殺した。ヨーロッパ中に寡婦をあふれさせ、ヨーロッパ中を、荒れ果てた野原や畑、焼土と化した村々の、見る影もない姿に変えてしまった。無益な、浪費濫費の、野蛮な行為ー戦争。彼は、人が興奮に満ちた商売上の取り引きの合い間に、飼い犬の頭を撫でるように、彼女に口づけをしているのだ。2019/10/13
がんぞ
4
絶体絶命の窮地に追い込んでおいてから、作者は脱出の手段を「どういう僥倖、協力者があれば救出できるか」思案したという。もちろん主人公らしく、片足を失った副長ブッシュを見捨てるのは論外。盗むのさえもあまり好ましくない。ということで奇跡的に英国に亡命していたのがナポレオン治世に大陸に帰還して3人の息子が戦死して嗣子がないという超親切な貴族に援助され、奪還捕虜を水夫に堂々帰還。敵のフランス人は何人殺しても問題ない。追跡のボート二雙を(主人公の弾は命中し敵の弾雨は当たらないの原理)沈めただけでも何人死んだことやら。2012/01/06
カラヤ3
3
間偶然の事故により囚われの身から逃れることができ、敵方に捕獲された艦を奪い返して帰還するということは間違いなく英雄とされるにふさわしい功績だと思う。 その後順調に昇進を重ねていくのも当たり前だろう。2020/12/29