感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
35
-激突!-のろのろ走るタンクローリーを追い抜いたこと、たったそれだけのことで、とんでもない事態に遭遇する話なんだけど、これは、恐怖です。普通のタンクローリーが読み進めていくうちにまるで生き物のように見えてきます。ただ、どんな結末になるんだろって思ってたら、あららって感じでした。面白んだけど、現実味ありすぎです。 -蒸発- 自分の回りから知人がそっと消えていきます。自分は、なんという存在なんでしょう。ノートにその事を書いていきますが、最ごに2019/10/23
まるほ
32
先日映画版の『激突!』をテレビで見たが、その原作に興味を引かれた。翻訳された文庫本は絶版ということで、図書館で検索し取り寄せてみた。▼5編からなる短編集。とりあえず原作版の『激突!』を読む。原作は、映画版とはところどころ異なっている。しかし、原作版でも正体不明のトラックの運転手に追い込まれる主人公の“恐怖”を十分に感じることができる。▼両方試した結論としては、映画版の方に軍配かな。この短編を“料理”したスピルバーグの才能・技術が凄いのだろうし、まさに映像向きの作品であった、ということだと思った。2019/10/13
藤月はな(灯れ松明の火)
31
電話ボックスにスティーヴン・スピルバーグ自身が映りこんでいたことで衝撃を受ける、映画化された原作を収めた短編集。映画の『激突!』は未視聴なんですが、後ろから迫り来る大型殺人トラックとの死のカーチェイスという鬼気迫る描写が怖すぎる・・・。幼い頃、高速道路で私たちの車を追い越した上、前方で蛇行運転をして挑発してきた若いバイクのあんちゃんに対し、額に青筋を立てた父が100km近くまで上げて追い越し合戦を繰り広げた時に感じた恐怖を思い出しました。2015/10/06
まるほ
28
『激突!』以外の4編を読了。「世にも奇妙な物語」で使われそうな作風。▼『狂った部屋』癇癪持ちの主人公が、そのマイナスパワーを周りに巻き散らかしていくと、その結果として…。▼『屠殺者の家』いわくつきの古屋敷に住み始めた兄弟を襲う恐怖。『シャイニング』を彷彿とさせる。▼『蒸発』は、主人公の周辺が次第に消失していく話。結末はなかなかの衝撃…。▼『不吉な結婚式』迷信にこだわる主人公が迎える結末は…。▼全体のテーマとしては、“パラノイア的な恐怖”と言えるか。約半世紀前の著作ではあるが、なかなかおもしろかった。2019/10/15
uririn
26
最近初めて映画の『激突』を見て、あまりに恐ろしくて面白かったので古本屋さんで手に入れて読んでしまった。映画の方が怖かったかな。2017/08/10
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