ハヤカワ文庫<br> ローズマリーの赤ちゃん

ハヤカワ文庫
ローズマリーの赤ちゃん

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  • サイズ 文庫判/ページ数 320p
  • 商品コード 9784150400064
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白のヒメ

56
昔映画になったのを知っていたのだけれど、実際に見た事は無かった。これ、映画になっても面白いだろうなー。訳者の後書も第一声が「面白かった」なのに、非常に共感。奇を衒ったホラーではなく、リアルにリアルにじわじわと来る。ページを捲る手が止まらない。そして最後の終わり方の絶妙な事。ローズマリーの闘いは始まったばかりなのだという希望を抱けること。おっもしろかった。最後に訳者の文章から。「読者はこの一書によって、比類なく素晴らしき宵を過ごすことが出来るであろう」この著者の作品は、私的に要チェックチェック。2015/03/23

まこみや

44
ミア・ファロー主演の映画は確かに見た。でも本はこれまで読まないでいた。宮脇孝雄さんが称賛されていた(『洋書天国へようこそ』)ので、ひとつ読んでみようと手に取った。すっかり引き回されて堪能した。プロットの点で、次の二点が上手いと思う。①「転」で一旦ローズマリーが悪魔グループと決別するかと見せておいて、「結」でもう一度どんでん返しする点。②全体がローズマリーの視点で描写されているためどこまでが実際の事件なのか、どこからが妊娠した女性の異常感覚による妄想なのか、判然としないように語られる点。あー面白かった。2020/11/13

藤月はな(灯れ松明の火)

37
隣人の変な味のする料理や妙な気遣い、体の異変に大丈夫という医者、妊娠させようとし、赤ん坊の様子を異様に気にする夫という描写がじわじわと心を揺さぶることで不安を強迫観念的な恐怖に変えていく。しかし、それは間違いなかったと決定したうえでのローズマリーの決断はそれらの描写を遙かに超えてショッキングです。思わずお腹に手を当てたくなりますT-T2012/10/09

Yu。

32
偶然か否か… とある若夫婦が住む事となった由緒ある老舗マンション‥だがそれは曰く付きの、という意味合いを多く含んでいるとしたならば。。。親切や幸運といった静かで確実な罠に限界まで追い詰められていく妊婦の様が妙味のサタニズムストーリーなのだが、もうこれ以上我慢ならねぇ!!と言わんばかりの彼女がラストに放つごもっともな一撃に悪魔も私もお口あんぐり( ºロº )2016/10/15

miroku

30
もはや古典的名作と言っても良い本書だが、初読み。ローズマリーが心理的に追い込まれて行く場面からの、ラストへの移行。この対比が怖い。2017/09/06

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