出版社内容情報
軌道エレベーター上で開催される恋愛リアリティ番組『ラブ・アセンション』。女性達が奮闘する裏に隠されたもう一つの目的とは?
内容説明
軌道エレベーター上で開催される恋愛リアリティ番組、ラブ・アセンション。12名の個性豊かな美女たちが参加者として集められて、クエーサーと呼ばれるセレブ男性をめぐって奮闘する。セクションごとにデートを繰り返すなかで、クエーサーに選ばれて究極の愛を見つけるのは誰なのか?そして番組の裏側では、ある地球外生命体をめぐる実験が極秘で行なわれており―?様々な人物の思惑が火花を散らすバラエティSF!
著者等紹介
十三不塔[ジュウサンフトウ]
1977年生まれ、愛知県出身。2020年、『ヴィンダウス・エンジン』で第8回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オキアミ
12
架空の恋愛リアリティショーを題材にした作品。軌道エレベーターを舞台としていて、ステージが進むほど高度が上がっていく。人狼ゲームの要素も入っていて、実際に放送されたら面白そうに感じた。中盤以降色んな要素が増えてきて付いていけなくなってしまった。純粋に架空の番組としての話も見てみたかった。面白かった。2025/05/13
sanosano
9
SF的設定と物語が上手くかみあってるかというと些か疑問.最終盤に面白要素はありましたが,そこまでのバラエティはいまひとつ.中途半端.2025/02/02
Pustota
7
軌道エレベーターを舞台にした恋愛リアリティショー。インタビューやガールズトークといったショーのテンプレートをうまく使いながら、謎を張り巡らせていくのが面白かった。さらに地球外生命体の力で、認識が変質していくのだが、そこから恋愛やリアリティ番組そのものの意味を考えさせられてしまう。なかなか良い味の作品だった。自分はどちらかというとこの空間から弾かれる側の人間だと思うけど。2025/04/21
イツキ
6
軌道エレベーターで行われる恋愛リアリティショー、そしてその裏で進行する寄生型エイリアンを使った人体実験というなかなか奇抜で興味を惹かれるあらすじ。内容としてはエイリアンがもたらす超能力と登場人物たちの思惑に、理屈に合わない恋愛の力も加わりノンストップで展開していくストーリーはなかなか面白かったです。ただ主軸が恋愛なのと強烈な登場人物が多くあまり入り込めなかったことは否めないです。2024/12/23
女神の巡礼者
4
軌道エレベーター内で恋愛リアリティー番組の撮影が行われるが・・・。近頃人気なのかは知りませんが、恋愛リアリティ番組を見たことはないし興味もないので、この設定は軌道エレベーターだけでなくまったく未知の世界でしたが、登場する地球外生命体以上に、登場する女性たちの心理や恋愛感がかなり恐ろしいですよね。実際の番組がどうか知りませんが、ピュアな恋愛感情なんて幻想に過ぎないのでしょうか。逆に地球外生命体の、繁殖の為にという行動原理のほうがピュアなのではと感じてしまう。あれ?こんな感想でよかったのかな?2025/02/16
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