出版社内容情報
伝言箱に入っていた紙片に書かれた謎の言葉は、物騒な事件を予言するものだった? 痛快青春時代小説、今回はミステリー仕立て。
内容説明
「知らぬがホトケ」「イワシの頭も信心から」。よろず相談屋の伝言箱に、謎の言葉が書かれた紙片が投げ込まれる。三枚目はなんと物騒な事件を予言する内容だった。誰が、何のために?真相を探るため、鼻が利く助っ人に協力を仰ぐことに。愛犬「波の上」、頼りにしてます!持ち込まれる相談や将棋の挑戦を受けるエピソードに加え、全編を通した謎解き要素。ミステリー仕立てで贈る、痛快時代小説。
著者等紹介
野口卓[ノグチタク]
1944年徳島県生まれ。立命館大学文学部中退。93年、一人芝居「風の民」で第三回菊池寛ドラマ賞を受賞。2011年、『軍鶏侍』で時代小説デビュー。同作で歴史時代作家クラブ新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onasu
14
今回は将棋会所の常連、妻とは仲睦まじいはずの房右衛門が、早朝から左頬に引っかき傷をこさえて現れたところから。これは通常のおせっかいで片が付くが、平行して伝言箱には意味不明な書き付けが何通も入れられ、通しては剣呑なことに。 シリーズに変化を付けたことには敬意を表するが、捕物帖のようになってしまうのは如何なものか。とは言え、そのおかげで、久しぶりに信吾の動物との会話、番犬「波の上」(言葉に精通し過ぎや!)との掛け合いが楽しめました。2023/02/12
ミド
6
タイトルからそろそろかなと期待しながら読み始めたのに今回の事件は重かった。時々差し込まれる関係ない話が救いだったけど。格上の家の娘に見初められた人は言葉の端々にあれ?と感じるポイントがあったのでなんとなく納得。犬の波の上はまだ若いわりに語彙が豊富すぎるのは、将棋会所に集まる人たちの影響なのかなあ。2024/03/29
あいちょ。
3
図書館。 14作目。 2023/04/30
相馬
3
シリーズ第14作。動物と話ができる、という設定なのに、この頃そういう場面が出て来ないなあ、と思ったら、今回は「波の上」が準主役級の活躍。ストーリーは「切り裂きジャック」を巡るサスペンスものっぽい。「新しい光」なのかもしれないが、推理が進まずかなりモヤモヤするし、何より救いように無い終盤にかなり戸惑った。2023/03/14
MITOTA
2
波の上の語り口がいい。これが更に話を面白くさせます。 ただ、告げ口した男をなんとかしてもらいたかった。2023/05/26
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