出版社内容情報
夏海 公司[ナツミ コウジ]
著・文・その他
内容説明
MMORPG「アクトロギア」のサービス終了が決定。そんななかゲーム世界の“はじまりの町”で町長を務めるオトマルは、唐突に自我を獲得する。同じく覚醒した毒舌秘書官のパブリナの説明で、世界の終わりを阻止するためには冒険者たちの満足度向上が必須と理解した町の住人たち。ショップやクエストの最適化、近隣国との交易。NPCたちの奮闘はやがて世界の外側をも巻き込む大事件へ―終わりかけゲーム復興物語!
著者等紹介
夏海公司[ナツミコウジ]
兵庫県生まれ。2007年、『葉桜が来た夏』で第14回電撃小説大賞の選考委員奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツン
96
サービス終了が決定したMMORPGのゲーム世界の住人が突然自我を持って、自らの世界を改革、サービス終了の危機から救う話なのだけど、物語の最後のところで驚きの展開に!エピローグのところの町長と秘書官のキャラクター設定の話がかわいい。予想外に面白かったです。2022/09/20
星野流人
39
サービス終了間近のMMORPGのNPCが自我を持ち、世界の終了を避けるためにプレイヤーを増やすべく奔走するお話。なるほど発想からおもしろく、設定から期待する通りの物語が読めて楽しかったです。最後の最後には大きな驚きも待ち受けていて、SFとしての完成度の高い、非常におもしろい作品でした。壮大なオチを読めただけでもかなり価値のある1冊だったと思います。 ヒロインであり様々な奇策を打ち出す町長秘書のパブリナがかわいかったです。やはり毒舌クールビューティーの仕事のできる女はかっこいい&かわいい。2022/09/27
芳樹
37
サービス終了が決まったMMORPG世界の住人(NPC)たちが突如自我を獲得。彼らは”はじまりの町”の町長・オトマルと女秘書官・パブリナのもとで「サービス終了=世界の消滅」を回避するために奮闘し…。NPCが「自分たちは舞台役者である」と自覚し、その観点から世界のあり方を解析して謎を解き明かしていく、という展開が実に刺さりました。何かにつけ及び腰のオトマルと、活動的で彼に対して辛辣で毒舌なパブリナ、という対極的な二人の会話劇が殺伐とした世界観に微笑ましさを与えているのも良いですね。とても面白いSF作品でした。2022/09/02
優希
35
ゲームはやらないのでイマイチ内容が掴めませんでした。2023/12/14
よっち
35
サービス終了が決定したMMORPG「アクトロギア」。ゲーム世界のはじまりの町で町長を務めるオトマルは唐突に自我を獲得し、毒舌秘書官のパブリナとともに世界の終わりを救う終わりかけゲーム復興物語。パブリナの説明で、世界の終わりを阻止するためには冒険者たちの満足度向上が必須と理解した町の住人たち。ショップやクエストの最適化、近隣国との交易と手を打っていく中で出てくる周辺諸国との摩擦。世界存亡の危機に直面したオトマルとパブリナの二人が軽妙なやり取りを交わしながら、ゲーム内の世界を救う展開はなかなか面白かったです。2022/09/24
-
- 和書
- 技術者のための海岸工学