内容説明
30年にわたって読者を魅了しつつ、130巻の刊行をもって予想外の最終巻を迎えた大河ロマン「グイン・サーガ」。この巨大な物語を、より理解するためのデータ&ガイドブック最終版です。キレノア大陸・キタイ・南方まで収めた折り込みカラー地図/グイン・サーガという物語が指し示すものを探究した小谷真理氏による評論「異形たちの青春」/あらゆる登場人物・用語を網羅・解説した完全版事典/1巻からの全ストーリー紹介。
目次
グイン・サーガ論 異形たちの青春―『グイン・サーガ』の魅力について
グイン・サーガ大事典 完全版
グイン・サーガ全ストーリー紹介
著者等紹介
栗本薫[クリモトカオル]
別名に中島梓。東京生まれ。早稲田大学文学部卒。77年中島梓名義の「文学の輪郭」で群像新人賞評論部門を受賞。78年『ぼくらの時代』で江戸川乱歩賞受賞。以後、作家・栗本薫、評論家・中島梓を使い分けて多彩な文筆活動を展開する。2009年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
158
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、ハンドブックFinal(158/180)です。本巻は、最期のハンドブック、オススメはグイン・サーガ論、グイン・サーガ検定(あるんか?)の勉強には、大辞典 完全版が役立ちそうです🐆 続いて栗本 薫版最期の外伝22へ2022/11/17
文庫フリーク@灯れ松明の火
18
ちゅもママさんの『お尻にカプっと』コメント見て改めて手にする。表紙の女性キャラは誰?ザザ?しかし額の赤い印は・・ミロクの騎士?ぜひともユーザーの方に教えて頂きたいです。2010/08/11
ぐうぐう
11
タイトル通り、『グイン・サーガ』最後のハンドブック。小谷真理がグイン論を寄稿している。平井和正の『ウルフガイ』シリーズからの影響を指摘し、豹頭という人間と動物の境界線上にいるグインは、これまでのヒロイックファンタジーのヒーローが表象していた男性性と同時に母性をも内包した特異な存在であったとする説を披露する。また少女マンガやBLという日本独自のジャンルが与えたストーリーやキャラクターから、現代日本の社会が透けて見えると説く。100巻を目指した小説が、やがて終わることを目的とするのではなく、(つづく)2010/02/06
barcarola
9
この種の本はシリーズを読み終えてから(←いつのことになるやら)手を出そうと思っていたのだが、「これ誰だっけ?」という事態が多くなってきたので、大事典を使わせてもらうことに。ストーリー紹介は、まだ読まないようにしよう。2023/10/29
kaizen@名古屋de朝活読書会
9
全巻読んでいる人とそうでない人で価値が違うのは仕方が無いですね。 まだ全巻読んでいない人間に取って、グインサーガハンドブックの123とファイナルだけが頼りです。 もう読むのをやめようかと思ったときに、ハンドブックを読んで、また読み進もうと思ったり、 とびとびに読んでいるときに流れを理解したり、 とびとびに読んでいたところを、後から埋めていくときに、流れを思い出したり。 何度も、なんども活躍します。 未読の人に取っては、この4冊は、道しるべです。 人名、地名など固有名詞はすぐに忘れてしまうので必須。2011/10/13