内容説明
地球国家群間の大戦終結後、復興と平和のシンボルとして建設された永久平和都市オフィール。軌道国家群から軌道エレベーターで入都した報道士キャロルと記録士シオリは、都市の取材を通じその表層的な“平和”に疑念を抱く。やがてテロや大規模犯罪を密かに闇に葬り去る特殊部隊手品師“ザ・ジャグル”の噂を耳にした2人は、この都市の真の過酷に絶句する―ライトノベルの実力派が戦争の本質を描く本格アクションSFシリーズ開幕。
著者等紹介
榊一郎[サカキイチロウ]
1969年生まれ、大阪大学法学部卒。『ドラゴンズ・ウィル』で第九回富士見ファンタジア長編小説大賞を受賞し、デビュー。『神曲奏界ポリフォニカ』のアニメーション化でシリーズ構成・脚本を担当し、以後アニメーション原案・シリーズ構成・脚本の仕事を多数てがけている。また、創作集団イメイジング・フォレストを主宰し原作提供等を行うなど、幅広い創作活動を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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緋莢
14
復興と平和のシンボルとして建設された永久平和都市「オフィール」。だが、その“平和”は表層的なものでは?と疑念を抱くものがいた。取材を行うレポーターのキャロルとノーテイタ―のシオリは、テロや大規模犯罪を秘密裏に葬り去る特殊部隊「手品師(ザ・ジャグル)」の 存在を知って・・・2016/11/13
まつじん
7
戦争の本質にラノベの実力者が挑む、らしいです。世界観はすばらしいし、そこへ切り込んで行く報道士と記録士という存在も魅力的だ。次巻が楽しみです。2011/01/03
わるた
6
機龍警察が地上を舞台にした人型制圧兵器であったのと違いこちらは宇宙が舞台。ギガーのような宇宙空間出なく地球外惑星コロニー上が活動場所。しっかりと活動の制約を描いた作品にはずれなし。曲者揃いの活動チームと怖いもの知らずの女性ジャーナリストに星間の思惑が絡み、悪を悪と割り切れぬことも興味深い。今、人型兵器作品がは円熟期に入っているな~という印象を強く持つ。寝不足注意!2014/02/18
STRAP
3
榊さんの作品は今作が初めて。なかなか設定が濃く作られている感じがしました。その独特な世界設定の為かなかなか内容が入って来なく、中盤でやっと世界に入ることが出来た。ラノベっぽい軽いSFという印象を受けた。2012/04/20
gomi
2
擬似脳に意識を移してパワードスーツを動かす、という設定にシビれる。特に「元いた体に戻ろうとしたら、肉体がもう死んでいた、ということもある」なんてのはたまらん。「旧時代的な」パワードスーツ同士のガチンコ格闘を見せるために、「ネットワークが蟲に汚染されている」という世界にしたのも興味深い2013/11/26