ハヤカワ文庫
螢女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 426p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150309282
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

池澤亮は東京近郊の山中で、突然廃屋の電話が鳴るのを聞いた。無数の螢が乱舞する中、受話器からはリゾート開発工事の中止を求める女性の声が…。それは地元に伝わる“螢女”の伝説に関わりがあるのか?同じ頃、近隣の開発工事現場では変形菌が大発生し、作業員の失踪事件も起きていた。友人の生物学者・南方洋司と共に調査を始めた池澤は、やがて驚愕の事実に至る―。『ハイドゥナン』の前日譚たる森林環境SF。

著者等紹介

藤崎慎吾[フジサキシンゴ]
1962年東京都生まれ。米メリーランド大学海洋・河口部環境科学専攻修士課程修了。科学雑誌の編集者・記者、映像ソフトのプロデューサーなどを経て、1999年に長篇『クリスタルサイレンス』(ハヤカワ文庫JA)で作家デビュー。同書は「ベストSF1999」国内篇第1位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とくけんちょ

53
人間の自然破壊に対する自然界の逆襲。それになんの要素をプラスするか、植物や菌類が人間を操る。あまりにも荒唐無稽な展開になりすぎず、恋愛要素や人間模様も織り込みながら、終結。結末はついてやれやれだが、よく考えると死人も出るわ、まぁまぁの大事件。なのに登場人物は事後、あっさりと前を向きました 笑2021/05/07

ワッピー

31
読み友さんの感想から。「遠乃物語」の半ば熱に浮かされたような伝奇的な雰囲気ではなく、むしろクールなSFでした。リゾート開発工事に頻発する事故、廃屋に放置されたピンク電話が鳴る謎の現象、そして山の神からのメッセージ。開発を強行するデベロッパーと生態系というありふれた対立構造に持ち込まず、それぞれひとりの人間としてのあり方に落とし込んでいる。変形菌についてのSF解釈は非常に興味深く、人間は生態系では質の良くない一員にすぎないということを思い知らされます。ワッピーの好きなテーマなので「ハイドゥナン」に進むかな。2022/05/17

ntahima

23
『ハイドゥナン』の前日譚とのことで先に読む。大著『深海のYrr』は大洋が舞台だったが、こちらは森。それも東京近郊のリゾート開発予定地と誠に慎ましい。その代りYrrに比べると百万倍読みやすい!昔、読んだバクスター効果 (嘘発見器をサボテン等の植物に接続すると廻りの人間や生物の感情に反応するという現象)に関する本を思い出した。他にも椎名誠?大絶賛の『植物の神秘生活』を積読した記憶があるのだが、何故か読んだ記憶はない。どこ行った?怪奇幻想もハードSFも好きだが混ぜないでどちらか一本ストレートに書いてほしかった。2011/09/19

GaGa

19
面白い。名作「ハイドゥナン」もそうだが、日本の民話や神話を上手につかい、且つ科学的検証を交えて構成されており、SF小説の魅力を前面に出している。あと、登場するキャラクターがなかなか個性のある面子で人の描きわけも上手い。人は時間を植物は空間を大切にしているとの言葉は名言だと思う。2010/08/09

MarsAttacks!

11
蛍女 つぶれたキャンプ場の建物から鳴り響く電話のベル、その電話に出たことから物語は始まります。少しホラーテーストの始りですが、土地に伝わる山の神や蛍女の伝説などのファンタジー要素、自然の神秘とそれを裏付ける科学知識、これらが上手く融合したSF小説です。そう言えばここ数年蛍を見ていないなー!自然は大切にしないと、結局困るのは人間なのだから。2011/10/14

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