内容説明
50年の教師歴をもち、全国連合小学校長会会長を務めた著者が、若手教員の指導、地域との連携、学校行事の円滑な運営、管理職の育成等、日々、学校現場で発生する“有事”をドキュメント風に鮮やかに描く―。さらに「大川小学校津波訴訟」「小学校における教科担任制の導入」をめぐる、各種報道や文科省等の動きをふまえた“変化する社会と教職の専門性”を照射する2本の論考、令和の時代に求められる新たな学校づくりを提言する特別対談を収録。
目次
第1部 学校は今日も「有事」だ―新米・鈴木五郎校長奮闘編(「担任を代えてくれ!」保護者から苦情;「経験則で学校経営」と指摘される ほか)
第2部 学校は「有事」の連続―3年目・鈴木五郎校長活躍編(「古いですねえ、先生」;遠足は、童心に帰って計画しよう ほか)
第3部 変化する社会と学校の苦悩(大川小学校津波訴訟と学校教育―最高裁の求める学校の防災教育;揺らぐ伝統的な学級担任制―小学校における教科担任制の導入)
第4部 “真の教育”を深掘りする―令和時代の学校づくり―明石要一×向山行雄(海洋民族の石原兄弟、農耕民族の向山兄弟;「母」とお手本文化 ほか)
著者等紹介
向山行雄[ムコウヤマユキオ]
敬愛大学教育学部特任教授、全国連合小学校長会顧問。1950年、東京生まれ。1973年、横浜国立大学卒業。東京都公立小学校教員、文京区教育委員会指導主事、東京都教育委員会指導主事、品川区教育委員会指導課長、葛飾区立清和小学校長、中央区立阪本小学校長、同泰明小学校長兼幼稚園長。全国連合小学校長会会長、東京都公立小学校長会会長、東京都小学校社会科研究会副会長、帝京大学大学院教職研究科教授、敬愛大学教育学部長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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