内容説明
「殺人容疑者と親友になれ」退職した古馴染みの元刑事種谷が、“俺”のところに厄介な依頼を持ち込んできた。未解決の女子高生行方不明事件の証拠となるべき死体を見つけるためだというのだ。“俺”はバーで偶然を装って男に近づき、気の合うふりをして付き合いを深めてゆく。だがそいつは、一緒に酒を飲むのはまっぴら御免という、“俺”が最も嫌いなタイプの男だった…生涯最低の苦い冬を描くススキノ・ハードボイルド。
著者等紹介
東直己[アズマナオミ]
1956年札幌生まれ。北海道大学文学部哲学科中退。北の歓楽街ススキノでその日暮らしの一方、家庭教師、土木作業員、ポスター貼り、カラオケ外勤、タウン誌編集者などあまたの職業を経て、92年『探偵はバーにいる』で作家デビュー。2001年に『残光』で第54回日本推理作家協会賞の“長編および短編集部門”賞を受賞した。地元北海道のTVでコメンテーターもつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
122
2010/12/18 Amazonより届く。 2019/9/17〜9/18 ススキノ探偵第8弾。行方不明になった女子高生を殺したと思われる容疑者と友達になれ、と元刑事から依頼された俺。なかなか気持ち悪い容疑者に必死に取り入るところが面白い。やっぱり、このシリーズは面白い。2019/09/18
積読亭くま吉(●´(エ)`●)
87
★★★★☆レビューの前に。私の★の評価は好きの度合いです。作品の優劣を評するものでは有りません。かと言って、本作が駄作だとは全く思いません。大泉洋が主演で映画化された事で知られる本シリーズ。私、旧くからの「俺」ファンで、探偵と言えばススキノ。なのに、取りこぼしてました本作。大泉洋演じる俺より、10倍増しでダメダメで残念な俺は今回も健在♪あぁ~っもぅ大好き!正から悪まで、あらゆるヒーロー像から果てしなく遠く。惚れ要素なんて皆無だけど…ぞっこん( ˙◊˙ )♡♡♡。2016/02/05
ケイ
52
探偵も大人しくなった。格闘技はほとんどしないし、お酒もほどほど。大麻からも卒業。数年前に失踪した女子高生の遺体を探すために、無職で、親が金持ちの中年息子と友達になり、調べていくのだが…、これがほんと地味だ。right それともlight goodby? どっちでも、クールな感じかな。2014/02/19
kaoru
40
タイトルの意味が明らかになる、ラストシーンの鮮やかさが印象的ですが、物語としてはそれ以外は特筆すべきものがありません。ただ、犯人の気持ち悪さ、〈俺〉の美意識、高田の恋と各キャラの持ち味は発揮されています。2017/10/26
急いで突厥
29
なんとなく再読。 ススキノ探偵シリーズ第8弾。生涯最低の冬を描いた作品。 退職した元刑事種谷から依頼された内容は女子高生行方不明事件の容疑者と親友になり、容疑者宅に乗り込んで証拠を見つけるということだった。その相手は〈俺〉の最も嫌いなタイプの男だった。 自分のツボは'以上4曲続けて聞いて感想を400字詰め原稿用紙2枚にまとめて送ってくれた人’ってくだりと実際に「お前が帰ってからFAXで感想文が3人から送られてきた」ってセリフです。2015/03/08
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