内容説明
22世紀、量子パラドックスが解決され、科学技術は一大飛躍をとげていた。『プリンセス・プラスティック計画』のもと、その集大成として創られたのが、双子の少女型戦闘バイオロボット、シファとミスフィだった。彼女たちの最初の任務は、極秘で日本を訪れたアフリカの小国の王女を護衛すること。王女をねらう執拗な襲撃者の正体とは?科学描写とアクション描写が圧倒的なドライブ感をもたらす、ラディカル・ハードSF。
著者等紹介
米田淳一[ヨネタジュンイチ]
1973年秋田県生まれ。1997年『プリンセス・プラスティック~母なる無へ~』で、作家デビュー
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感想・レビュー
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610
2
ワームホールによって人体のサイズに縛られず、いくらでも要るものを供給出来るという設定は他の万能美少女とは一線を画す性能を誇る。カッコいいお姉さんはイイ。 舞台となる日本の政治的事情や技術についての設定が良く作り上げてあって、この日本について明るい未来展望は健やかなワクワク感を焚き付けられる。一方で会話・心理描写についてや、細かな展開についてはアラが目立つ。「つけられてたのかも」の発言1ページ後に"尾行者を見つけるのは得意中の得意"って書いてあってオイオイどっちだよ、みたいのが節々にある。2021/09/08
コユキ キミ
0
AIがセンチメンタルで、ロマンチックで。著者はこのキャラクターを愛しているんだなあ。と思う。2017/10/08
かば◎
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先日の蔵書整理の際に発見。たまたま、シリーズが揃って出てきたので読み直してみることに。近未来日本を舞台に、人工生命の女性型「戦艦」の双子が活躍するSF。それだけの情報処理能力があるのなら、もっと人間には理解不能な悩み方をするんじゃないか、とか、日本もしくは「アジア共同体」の戦艦が金髪ロシア系風貌なのは目立ちすぎてまずいんじゃないか、いくらなんでも無敵すぎないか、などなど多少のツッコミどころはあるものの、変にヒネった小難しさもなく読みやすい。2015/06/27
silk-silk
0
プリンセス・プラスティックの話。えーと、前に読んだのがデビュー作で、今回のがシリーズ化に備えた*1作品らしいです。前にも読んだことがあるようなエピソードが散りばめられていますが、ストーリー上は違う話のようです。イラストが緒方剛志で無ければ購入していなかったかも知れません。
角
0
L2009/11/26