内容説明
作家・山井彰は、いかにして超常現象研究家・逢摩時雄と出会い、なにゆえに彼の行動を書き記すまでにいたったのか?きっかけは、山井が放送作家だったころ、超常現象をあつかうテレビ番組にかかわり、奇妙な現象を体験したことにあった。廃墟となったホテルにまつわる奇妙な噂を解明すべく、テレビ・クルーとともに現場にのりこんだ、サイキック・ハンター・逢摩の活躍をあざやかに描く、新感覚ゴースト・ストーリー登場。
著者等紹介
川辺敦[カワベアツシ]
1961年東京生まれ。1987年東京造形大学デザイン科卒。卒業後、映画の美術制作にたずさわる
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感想・レビュー
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ヤスヒ
11
古本屋で見つけた小説だが表紙イラストがちょっと稚拙な感じがして買うのを少し躊躇ったが粗筋の‘廃墟’の言葉に惹かれ購入した一冊。超常現象をあつかうTV番組の収録の為、伊豆にあるいわくつきの廃墟ホテルを訪れた放送作家、スタッフ、ゲストの面々。そこで様々な奇っ怪な現象がおこり…というストーリーなのだが思いの外のめり込んでしまった。廃墟を探索する様子にドキドキで臨場感もたっぷり。またテレビ業界の裏側も描かれていてそれもリアルさに拍車をかける。実際に廃墟に行くほど度胸はないが雰囲気だけでもあじわいたい人にオススメ!2012/09/30
星華@FANKS
1
全ての謎が解明された終わり方では無かったですが・・・ それにしても主人公(?)の逢摩時雄の存在が全体的に薄い気がしました2011/05/10