内容説明
帝国暦955年、幻炎作戦によって圧倒的勝利をおさめた「アーヴによる人類帝国」は、残存する「人類統合体」の艦隊を制圧すべく、新たに艦隊を再編し、狩人作戦を開始した。いっぽう、狩人第四艦隊に所属する「バースロイル」艦長ラフィールは、艦隊司令長官ビボース提督によってまたも領主代行を命じられ、ジントとともに惑星ロブナス2へと向かった。だがまさかその惑星が…新時代のスペース・オペラ待望の第2巻登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
67
さすがスポール提督。まさに『ノブレス・オブリージュ』。たかが領主代行の要請とはいえ、公爵の中の公爵。レトパーニュ大公爵ぺネージュのならば、より多くの義務を負わねばならない。それが無謀な要望であろうとも―― カッコ良すぎです。まあ、結局ラフィールは、ジントのことが好きだったということで、メデタシ、メデタシでありますな。でも戦旗シリーズの1巻の巻末に平面宇宙の理論が説明されておりますが、さっぱり理解できない(自分の頭の出来が悪いのかもしれないが)。所詮人間は、擬似3次元をまでしか認識できないように出来ている。2015/12/23
佐島楓
29
またしても囚われの身となるジント。もちろん、助けに行くのは・・・。三巻へ。2016/05/10
こも 旧柏バカ一代
23
星丸ごと刑務所になってる惑星の領主代理になってしまった皇女と伯爵。そこには4つの勢力に別れていた。看守一派、男の一派、女の一派、不妊に処理された一派。看守一派と女の一派は他惑星への移住を希望。それを許さない男の一派。その間に立って軍の立場を言う伯爵。移住させる手続きを行い実行が始まった時に、敵の艦隊が迫ってきた。。。。そして始まる反乱。捕まってしまう伯爵。 何とも無力、、、、ジントマジで不幸だ。でもバースロイルのクルーには好かれてるのが救い。2019/12/15
クナコ
19
シリーズ再読3回目。著者曰くの本編に入ってからの第2巻。時期的には前巻の帝国の幻炎作戦が成功裡に終了、狩人作戦と称した残務処理の進行中。艦隊の勝利による奪回領土及び新規獲得領土には領主代行が暫定的に任命される。ラフィールとジントもこれに任命された。帝国の支配する地上世界との関わり方や対立する人類統合体組織との価値観の違いなどを味わいながら、ジントの苦労性体質に同情する。星達の眷属に不似合いな地上の争いに巻き込まれたジント。彼は「紋章」で自分は一体何者かと自問した。貴族。軍人。そして今もう一つ得たところ。2019/05/16
dorimusi
13
ジント(とラフィール)メインの巻。二人がメインになると途端に艦隊戦じゃなくなる。。。まぁまだ役職が下っ端だしね。しかしジントがアーヴの統治者としての役割をこなすとは。なんか甘すぎかつ護衛なさすぎだとは思うけど……まぁジントらしいね。 今回はジントとラフィール、ラフィールとサムソン、素ポールとクファディスとか会話が楽しかった。 これでこの星の話しは終わりかな。どう統治していくのかも微妙に気になるけど。2023/06/18