内容説明
網走番外地のヤクザにして、ひめゆりの塔の傷病兵、と同時にショッカーの幹部でもあった男―それが潮健児である。古川ロッパの弟子として出発し、1949年に映画デビュー。名脇役として、若山富三郎、高倉健、鶴田浩二といったスターたちを支えた。その後『悪魔くん』『仮面ライダー』などのテレビ作品にも出演、新たな人気を獲得する―痛快無比な撮影所裏話と涙腺を刺激してやまないエピソード満載の、役者馬鹿一代記。
目次
第1章 生いたち
第2章 名監督列伝
第3章 大スター
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
緋莢
20
潮健児。昭和二十年、古川ロッパの弟子として芝居の世界に入り、1949年映画デビュー。以後、名脇役として様々な映画に出演した。若山富三郎にかわいがられ、高倉健と様々なバカを言い合った。映画だけではなくTVでも活躍し「悪魔くん」、「仮面ライダー」などで人気を獲得した。日本映画黄金時代、芸能界を垣間見ることの出来る語りおろし伝記。2017/01/05
elf51@禅-NEKOMETAL
1
悪魔くん,地獄大使で知られる潮健児さんの東映の良き日の回想録,聞き書きである。高倉健さんとの交流はおもしろい。人柄が伝わる書き方がいい。また,表紙が悪魔くんのメフィストの写真なのはうれしい。1996/10/03
tkm66
1
ひたすら楽しい。2005/03/22
狆Chan
0
地獄大使とこ「潮健児」の自叙伝。本人名義の初版ハードガバー本出版記念パーティーの3日後、氏は亡くなりました。 この本には、無名時代の森繁久弥や美空ひばりが登場し、さらに当時の銀幕スターの素顔が分かります。