内容説明
鑑定ミスのため、自分の妻子を含む1億2千万人もの人たちを殺してしまった惑星鑑定士セイタロは失意の旅に出た。そして行きついたのが、惑星キー・ラーゴ。この無人のはずの星には、少女がひとり、ロボットや原住生物のタマゴ熊といっしょに暮らしていた。だが楽園のようなこの星にも、私欲にかられた惑星鑑定士による乱開発という破壊の手が迫っている。セイタロは少女のため、美しい星を守ろうとするが…。傑作SF長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirayama46
3
梶尾真治の初期のSF長編。惑星鑑定士なる職業をメインにした宇宙SFだけど、そこまでスケールが大きすぎないあたりが親しみやすさかもしれません。手堅くてあたたかみのある作風はやはり良いですね。2025/01/15
た〜
1
【ストーリー重視型】SFとしては突っ込みどころが散見するがメルヘンとしてはなかなかの秀作。自らのミスで最愛の家族を含む数億の命を死に追いやった男と彼に復讐を目論む男、謎の惑星に住む無垢な少女などの人々の物語2014/01/21
丰
1
Y-102002/02/14