内容説明
舞台の上では白熱したアドリブが繰り広げられていた。リード・トーカーの駄洒落にアンサラーが駄洒落をもって応える。まさに超絶技巧だ。歴史に残る名セッションだ。そして、テツはメグとお喋りをしたいと思った―。高度なテクノロジー社会で、他人と接触することを忌み嫌う人々の間では、お喋りはアートと化していた。だが一組のカップルがお喋りにめざめ人間らしい感情を取り戻した時…。表題作を含む書き下ろし短篇集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bibliophage
6
80年代、SFマガジンの読者でした。草上さんの短編も毎回楽しみにしていました。あとがきによると、この当時は日曜作家さんだったのですね。9編の書き下ろしが収められています。エロいのから、おばかな話、サスペンス調など楽しめます。でも「ヒッチ・ハイク」のような、ますむらひろしさんが描くような典型的もしくはファンタジー的SFの世界が好きです。「フード・プロセッサー」のような、メッセージ性の強い、現代批判もSF作家さんが書くべき題材のように思います。2015/04/18
抜け忍1号
2
読了日不明。全9編が収録。単独で記憶に残っている短編はあるのだが、どの短編集に収録されているかがなかなか思い出せなかった。表題作では、高度なテクノロジー社会で人との接触が忌避される中、「お喋り」が芸術として昇華されている世界が描かれている。その他、”世にも奇妙な物語”風の「狼男」が面白かった。
角
0
O
1977年から
0
1991年
Hachi_bee
0
久しぶりに再読。最近は草上仁を全然見なくなってしまったのですがどうしているんでしょう。ボクが探していないだけ?新作を読みたいです。2009/09/08