出版社内容情報
令嬢メアリは探偵ホームズと、マッド・サイエンティストに造られた「モンスター娘」たちとともに連続殺人事件を追うことになり!?
【目次】
内容説明
ロンドンで起きた連続殺人の背後には謎の組織〈錬金術師協会〉の存在があった。事件を追ううちメアリは協会の科学者たちが自分の研究のため犠牲にした娘たち―ハイドの娘、ラパチーニの娘、モロー博士の娘、フランケンシュタインの娘―と出会う。彼女たち“モンスター娘”は、力をあわせて事件を解決できるのか?さまざまな古典名作を下敷きに、一癖も二癖もある令嬢たちの冒険を描くファンタジー!
著者等紹介
ゴス,シオドラ[ゴス,シオドラ] [Goss,Theodora]
1968年、ハンガリー、ブダペスト生まれ。2002年に短篇“The Rose in Twelve Petals”でデビュー。2008年には短篇「アボラ山の歌」で世界幻想文学大賞を受賞した。2010年に発表した短篇「マッド・サイエンティストの娘たち」を元にした本作『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』が長篇デビュー作であり、2018年にローカス賞第一長篇部門を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あたびー
33
下巻は怒涛の勢いでストーリーが進む。困窮女性のための施設への侵入、拉致されたフランケンシュタインの娘とラパチーニの娘の奪還、フランケンシュタインの怪物、そしてなんと父ちゃんは生きていた!娘たちはジキル邸での共同生活を始め、それぞれの得意分野を活かして収入の道を図ることに。そこへ舞い込んだヴァン・ヘルシングの娘からの手紙…物語は次の本へと進みます。あなたの推しキャラはだれ?私はダイアナかな〜🤣現実では知り合いになりたくないけど。2025/09/13
geshi
23
これ3部作の1作目だったのか、と分かる下巻。キャラクターの顔見せとそれぞれの得意なことが分かるぐらいで、怪物の娘たちが揃って力を合わせながら共同生活を始めるところで終わってしまって消化不良感が強く、続き読むかは微妙。貴族の娘でロンドンの暗部に目を向けてこなかったメアリの目を通して貧民街、娼婦を救済する教会、サーカスなど、様々な面を知っていく構造なのが巧い。父親や恋人といった男たちに虐げられてきた怪物の娘たちが発揮していく男性社会での女性の復権の物語としてもよく纏まっている。2025/09/27
にぃと
9
下巻は登場人物が勢揃い。チームに分かれての行動やそんな彼女たちが全員集合しての大騒ぎがあり、上巻以上に賑やか。登場人物(やその父親)について、元ネタを知っているのは半分ぐらい?だけど解説もあったし原典も読んでみたくなる。それぞれ辛い経験をしてきたマッド・サイエンティストの娘たちがそれでも力強く活躍するのは期待以上に面白かったし次巻も楽しみなので早めの文庫化を楽しみにしたい。2025/09/20




