出版社内容情報
魔獣を召喚する新たなる力を得た〈闇の主〉は、ラヴカ国征服のために魔手をめぐらす!
内容説明
“影溜まり”で“闇の主”とその軍団の追撃をかわしたアリーナとマルは、“真海”を渡りノヴイ・ゼムに逃れた。だがようやく安全になったと思ったその時、再び捕われの身に。二人を乗せた海賊船はなぜかラヴカ国ではなく、北の海に向かった。アリーナのためにさらなる増幅物「海竜の鱗」を手に入れるのだと“闇の主”はいう。果して伝説の海竜ルセイユは本当に存在するのか?そして「鱗」の持つ力とは?待望の第2弾!
著者等紹介
バーデュゴ,リー[バーデュゴ,リー] [Bardugo,Leigh]
エルサレムで生まれ、ロサンゼルスで育った。イェール大学卒業後、広告業界、新聞業界で働き、最近はメーキャップ・アーティストとしても活動する。2012年、『太陽の召喚者』でデビュー。発表されるやたちまち評判を呼んで、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに載り、またアマゾン・ドット・コム・ベスト・ティーン・ブックスにも選ばれた
田辺千幸[タナベチユキ]
ロンドン大学社会心理学科卒、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あゆみ
18
★★★★★ 先がどうなるのかとドキドキしながら夢中になって1~3巻一気に読了。アリーナがより力を求めるようになったことでマルとすれ違いが生じる。お互いが大切に想い合っていることが分かっているのに痛々しくて切ない。2016/04/21
ドル箱
12
2巻感想いこう。テーマは力、根底は欲求とわたしは読みました。初刊に比べ、大分、ロシア風ファンタジーが薄れてきているが、著者が書きたいのは、やはり「指輪物語」や手塚治虫の「火の鳥」に近い。プロットも王道だが、「善悪説」への葛藤論もあり、読者を考察へと誘うのであろう。ただ、物語がやや平坦。構成力も蛇足が多く盛り上がりに欠けるところも多い。もう少し、色んなサブキャラの心理描写、行動原理を掘り下げて欲しかった。そこら辺は色んな意味で足りないが最終巻(3巻)まで読みます。そこで総評。オチはどの「高さ」か。2015/05/18
ふかborn
11
幼なじみで誠実なマル、残酷だが寂しさをまとう<闇の主>と自由奔放でつかみ所がない第二王子、だけどこの二人は自分を利用しようとしている…恋愛少女小説のような物語みたいだけれど、ここぞという所の見せ場や展開は王道ファンタジーで素晴らしい。新しい登場人物のトルヤとタマルの兄妹や、捕鯨船の船長ストゥルムホンドが鮮やか。王宮での問責にはハラハラし、第二軍をまとめるようになったアリーナの凛々しさと迷いには指揮官としての辛さを見る。<闇の主>との闘いの熾烈さやジェンヤとの衝撃の再会、アリーナの捨て身の場面が心に残った。2015/10/17
きらら@SR道東民
11
三部作の二作目。逃亡しては捕まり、また逃亡とジェットコースターのような展開のなか、アリーナとマルの心がすれ違っていくのが切ないです。闇の王とアリーナが繋がっているところは、ハリー・ポッターとボルデモートのように思えてしまいます。随所にハリポタを感じてしまうのは10年かけて(ハリポタを)読み続けたせいでしょうか・・・。でもこちらもワクワクさせられるファンタジーに変わりはなく、三作目は来春刊行予定との事。春の訪れと共に楽しみに待ちます。2014/12/02
みろ
10
前巻で逃亡成功したのにあっけなく舞台は再びラヴカへ。まつりあげられることを選んだアリーナとマルのすれ違い、2人の王子の意地の張り合い、暴動寸前の城外…次でどうまとめるのか?ロシアっぽい雰囲気の中に英語名称が混じるのは微妙に興ざめなんだけど、最終巻まで読みます。2015/05/31