出版社内容情報
おてんばな少女が入学したレディのための学校は、異界族相手の女スパイ養成校だった!?アレクシアのお仲間たちも登場する冒険奇譚
内容説明
吸血鬼や人狼らと人類が共存するヴィクトリア朝英国。おてんばなわれらが主人公ソフロニア・テミニック嬢は、上流階級の子女が集まる花嫁学校に入れられてしまうことに。ところがそこは、情報収集や毒物の使い方、異界族への対処などといった技術を教える、女スパイ養成所だった!?さらにソフロニアは、空盗賊がらみの謎解きにも巻きこまれるが―歴史情緒とユーモアにみちたスチームパンク冒険奇譚、新シリーズ開幕。
著者等紹介
キャリガー,ゲイル[キャリガー,ゲイル][Carriger,Gail]
英国出身。考古学と人類学の学位を取得。2009年『アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う』でデビューするや、読者や書評家の絶賛をあびローカス賞をはじめ三つの賞にノミネート。また同書にはじまる“英国パラソル奇譚”シリーズはNYタイムズ紙の全米ベストセラー・リストにランクインしたほか、世界中の読者に愛されている
川野靖子[カワノヤスコ]
熊本大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七色一味
37
読破。『英国パラソル奇譚』と世界を同じにした、スチームパンクな19世紀イギリスを舞台にした新シリーズの1冊めです。や、ただ単に表紙の絵につられて購入しただけなんて、口が裂けても言えません。翻訳本なので、ちょっと日本語的にはてな?な部分はありますが、おてんば娘の冒険活劇の幕開けです。2014/08/20
アイゼナハ@灯れ松明の火
36
〈パラソル奇譚〉から時を遡って繰り広げられる新シリーズ開幕!今回の主人公はオールドミスならぬ14歳のお転婆さん。なのでロマンス要素は薄目です(笑)花嫁学校とは仮の姿のスパイ養成学校に抛り込まれたソフロニア嬢のお茶目な学園生活…でいいのかな(笑)前シリーズほどのキテレツなキャラが登場しないのはやや残念ではありますが(?)やはり空飛ぶ建造物には少年少女の,爽やかな活劇の方が相応しいということなのでしょうか。“本国とほぼ同時発売”ってまるで映画のようですが,ぜひ今後もこのペースで刊行をお願いいたしたい。2013/02/12
瀧ながれ
22
冒頭、いきなり配膳用エレベーターに潜りこみ、動きを止めようとして破壊活動に向かうヒロインの、考えなしの雑さがどうにも好かなくて、読むのがつらかったのです。でも、そういう彼女を適所に置いたら、あらびっくり、人種(吸血鬼や人狼がいる世界なので)や職業や肌の色に偏見のない活発なチャーミングな少女ではないですか(笑)。『アレクシア女史』に登場していた人も顔を出していて、こうなるとソフロニアが『アレクシア』に出てなかったのが不思議ですね。教師になって、アレクシアの娘と出会うのかな。2015/06/21
えーた
12
舞台は人狼、吸血鬼が普通に存在するヴィクトリア朝英国。良家の子女であるソフロニアは、その度を越したおてんばぶりを直すため母親から強制的に花嫁修業学校に入学させられる事になるが、そこは実は女スパイを養成する学校であった…というお話。タイトルに反して内容はドタバタ学園コメディといった感じで、最初は少し肩透かしを食らった感がありましたが、結構面白かったです。学園の個性的な教師達や上流階級の女子生徒達の超俗的ですっとぼけたユーモラスなやりとりは本当に爆笑もの。前作の「英国パラソル奇譚」シリーズも是非読んでみたい。2017/10/18
万博
11
空飛ぶスパイ養成学校に”秘密候補生”として入学することになったソフロニア。ライバルとなるモニクが隠した「試作品」の秘密を探るうちに―。その年齢も手伝ってか、アレクシアをしのぐ好奇心旺盛・お転婆ぶり。めまぐるしい展開に、息つく暇がありません。この学校自体かなり怪しげ。ナイオール教授は何をやっているの…。前シリーズとうって変わり、少年少女の淡い関係にほっこり。まだ幼いルフォーが可愛らしく、あの将来が想像できません…(シドヒーグと顔見知りでしたっけ?)25年前のお話ということで、つながりを探っていくのも楽しみ。2013/03/28