内容説明
数百年前、旧世界の崩壊を生きのびた人々が築いたウィンドウィアの都。この地にある“大いなる図書館”で、アンドロフランキン教団は科学や魔法などの知識をすべて集約し保管してきた。だが、ある日突然、都は炎につつまれ壊滅する。駆けつけた“流浪の王”ルドルフォは、生命の消えた廃墟で一体の鋼人に出会った。旧世界の技術で作られた彼は都を破壊したと懴悔する―大河ファンタジイ史上に輝く傑作群像劇、開幕篇。フランス・イマジナル賞受賞。
著者等紹介
スコールズ,ケン[スコールズ,ケン][Scholes,Ken]
1968年シアトル生まれ。2000年のデビュー以来、多様なジャンルの短篇を発表。2004年にはWriters of the Futureに選ばれた。2009年に初の長篇となるLamentationを刊行、ローカス賞第一長篇部門およびデイヴィッド・ゲメル・レジェンド賞の候補となり、またフランスで優れたファンタジイに与えられるイマジナル賞翻訳部門を受賞した。妻と双子の娘たちとともに、オレゴン州ポートランド近郊に在住
金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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レンズマン
1
複数視点だが、まあ読み易いかな。旧世界を滅ぼしたのが「科学」ではなく「魔法」だったというところがユニークかな。鋼人って科学の力で動いているのかいや魔法とのハイブリッドか。2012/05/17
音太郎
1
最近のFT文庫の表紙って濃いのが多いですね2011/10/06
稽子
0
★★★ 若干SF寄りのファンタジー、第一部。可も無く不可も無く。続きもあるらしいが、とりあえずは遠慮しておく。2016/02/04
siopop
0
魔法の世界の物語なのに、魔法はあまり前面には出て来ませんそれよりも、 崩壊した後の世界の感じが丁寧に描かれています、この先どんなふうに物語が展開するのかわくわくした気持ちでいっぱいです。大勢の登場人物を配置しそれぞれが物語を展開していく形は目新しくて面白いです、大勢の登場人物を整理するのにも好都合だし、何より読みやすいです。2014/03/24
ゆうみ
0
登場人物ごとに章が区切られていて、とっても読みにくかった。何度挫折しかけたか。でも読み終えたら、下巻が読みたくなりました。2013/12/17