内容説明
ヴラーの巣は騒然としていた。“日の没する国”めざして出陣した兵たちが全滅したとの知らせが届いたのだ!ヴラーはただちに“長い夏の国”に向けて進軍を命じた、人間の地をなんとしても手に入れるために。一方、妹神ゼラーナの領土の防衛に成功したものの、夢見人アシャドの予言で、次に狙われているのが自分の領土であることを知った弟神ヴェルタンは、トログ帝国軍とマーグ国の海賊船団をひきいて南部へと向かったが―。
著者等紹介
宇佐川晶子[ウサガワアキコ]
立教大学英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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山川欣伸(やまかわよしのぶ)
16
ヴラーの軍が次の戦場に向けて進軍する中、登場人物たちの運命が交錯し、全滅した兵士たちの知らせが響き渡る緊迫した状況が描かれる。 この作品の魅力は、多様な登場人物の深い描写にある。ドラル国北部を治めるダレイネの回想から始まり、農民のオマーゴやトログ国軍の司令官ナラサン、マーグ国の海賊スケルなど、多彩なキャラクターが登場する。特にジャルカンの視点から語られるエピソードは、彼の狡猾さや貪欲さを際立たせつつ、その行動が引き起こす波乱を暗示している。2024/12/10
雅
0
同じ話しの繰り返し?2017/01/30
FaianchCha
0
同じ話が何度も視点を変えて語られるのに辟易。2012/10/12
kuma-kichi
0
中途半端に終わったような。続きが読みたいっ2009/11/22
uryutalk
0
西の戦いが終わり舞台は南部へ。ここでまさかの脇役視点での振り返りで、まぁキャラクターの掘り下げと前作の復習が大半を占めるという大胆な構成。多少衰えた脳にも優しいと言えなくもないかな。それにしても前作では取り敢えず名前はあるよねみたいなキャラクターがここまで中心人物になるのってすげぇよな。というわけで南部の戦いも間もなくなので次巻に期待だっ!2019/12/27