内容説明
市井の哲学者、科学者、芸術家を自負する一風変わったメンバーからなるトリスメギストス・クラブに、ある日、盗賊が侵入した。どうやら、エントロピーを逆転する力を持つホムンクルスを狙ってのことらしい。だが、その伝説の小人がどこにいるのやら、当のクラブのメンバーさえ知らないしまつ。あまつさえ、この小人をめぐって暗黒街の黒幕、マッド・サイエンティスト、狂信的な伝道師、はてはゾンビまで現われて、事件は混乱の一途をたどるが…。ヴィクトリア朝のロンドンを舞台に奇人・変人・狂人が暴れまわる、話題のスチームパンク登場。ディック記念賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
斑入り山吹
5
なんちゅうドタバタ!どこにホムンクルスがいるのだ!?呆れながら読んだ。しかしいつのまにかクライマックスに突入していっちゃっているんである。しかもすごく大がかりでドタバタで且つ幻想的なクライマックスに。いやはや、と読み終わってから気付いた。この作家、読んでいる!創元推理文庫の『真夏の夜の魔法』だ。なるほどクライマックスやその持って行き方が似ている!小人とか。少し込み入っていてちょっと読みにくいんだけれど、この人にしかない不思議な味わいがあって印象に残る。邦訳が少ないが、残りのあと数冊、読んでみようかな?2015/05/29
sassa
1
ガジェットあり、ゾンビあり、飛行船あり、ロケットあり、UFOあり、なんでもありのスチームパンク。 退屈する部分もあったけど、悪くはなかった。 登場人物が多いので詰め込みすぎな感はあるかなー2012/03/20
丰
0
Y-202009/05/03
金木犀
0
FT123 1989.4初版
海
0
ドタバタ劇。いろんな思惑が渦巻いて、最後は全部を吹き飛ばす超展開で大団円。傑作とはとても言えないが愛すべき作品と言えるでしょう。2022/02/13