内容説明
惑星パラダイス‐1軌道上のすべての宇宙船で、感染する狂気が猛威を振るっていた。どれだけ食べても「肉」が欲しくて止まらない飢餓感、存在しない寄生体に侵入されたという嫌悪感。AIも同じ妄想にとりつかれ、船内は死に蝕まれている。狂気の原因は人間にもAIにも感染する「病原体」バジリスク。その衝撃の正体とは?サシャたちは狂気の闇から逃れることができるのか!?実力派作家によるノンストップ・ホラーSF。
著者等紹介
ウェリントン,デイヴィッド[ウェリントン,デイヴィッド] [Wellington,David]
1971年ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。2003年に、のちにMonster Islandとして刊行されるゾンビ小説をネット上で連載しはじめる。以来、ゾンビやヴァンパイアもののホラー小説を中心にファンタジイやスリラーなど約20作品を発表。2016年から翌年にかけてD.Nolan Clark名義のスペースオペラThe Silence三部作も刊行している
中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
80
下巻になっても勢いは止まらず。次々と起こる難問をどうやって切り抜けるのだろうとハラハラドキドキ。冒険小説の面白さが加わりこれは楽しい。登場するキャラクターにも愛嬌がありロボット最高!しかしかんじんな感染体の正体はわからず。気が付かないうちに発症するのは読者から見ると恐怖だが、当事者はなんだかわかってないまま取り込まれていくんだろうな。三部作の一作目、目的の惑星パラダイス-1に到着したところで次作へ。2025/03/06
TATA
49
これは面白かった。ホラー系SFという摩訶不思議な触れ込みだったけど、看板に偽り無しです。ただ残念なのはこれが三部作の第一作で、第二作は米国での発売がこの八月とか。てことはいつ読めるんだろか。あらすじ忘れそうでやばいな。上巻もそうだったけどラプスカリオンが最高!このポンコツ感たっぷりのロボットの活躍に胸がすきます。ということでSF好きな友人に勧めるのだ。私と同じように第二部の発売に胸を焦がしてもらお(笑)2024/08/28
chiseiok
40
近頃めっきり読書に没入出来なかったのですが、本作にて状況激変。2024【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉参加3作目かつ4冊目は、上巻同様かなりのボリュームだったけれど、やはり頁を繰る手止まらず。若干の疲労感とみっちりとした満足感、両方感じつつ読了。いや何しろ上巻の早い段階から「起承転転転転…(以下略)」展開。「結」はあったけど、それもサーガ全体の「起」だったのね?という構成。登場キャラは少ないけれど、これでもかという濃さで立てられまくってます。特にロボットのラプスカリオン、グロ可愛いさ最高過ぎ!2024/08/07
のりすけ
25
グロ描写は少なめになってたものの、あの精神攻撃はきつい。光を見たらダメ=自分のお目ん玉を…に行くかと思ったら、真っ暗で生活する方向にしたのね。そらそうか。今回もラプスカリオン大活躍。カワイイ。2024/08/04
ettyan えっちゃん
18
下巻に入ってからは、状況が明確になってきているので、ホラーというより、SFアクション的な部分も増えつつも、やっぱりホラー。絶望につぐ絶望。ネタバレになるから詳しくはかけないが、終わり方も、一応の決着がついているものの、やはり絶望感が漂うラストでB級ホラーの様。 ところで、3部作の1部ということで、続編は今夏にあちらで刊行されるということで、翻訳されるのは、いつのことか。首を流しくして待ちたい。2024/05/06