出版社内容情報
連絡が絶えた植民星へ向かったサシャは、攻撃を受け、大破した船内で冷凍睡眠から目覚める。敵は感染性の狂気!? 最恐のSFホラー
内容説明
敵は感染する狂気―植民惑星パラダイス‐1の調査を命じられた防衛警察の警部補サシャは、パイロットのサムや医師ジャンとともに太陽系から百光年離れた惑星へ向かう。だが、目的の星系で彼らを待ち受けていたのは、無数の宇宙船と、そこに蔓延するさまざまな致死的な妄想だった!理性を失ってゾンビ化した者たちに、彼らの船は攻撃を受ける。そしてサシャもその狂気に感染した―戦慄のホラー宇宙SFシリーズ開幕。
著者等紹介
ウェリントン,デイヴィッド[ウェリントン,デイヴィッド] [Wellington,David]
1971年ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ。2003年に、のちにMonster Islandとして刊行されるゾンビ小説をネット上で連載しはじめる。以来、ゾンビやヴァンパイアもののホラー小説を中心にファンタジイやスリラーなど約20作品を発表。2016年から翌年にかけてD.Nolan Clark名義のスペースオペラThe Silence三部作も刊行している
中原尚哉[ナカハラナオヤ]
1964年生、1987年東京都立大学人文学部英米文学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナミのママ
78
先日読んだ『SFが読みたい!2025年版』から選んだ1冊。宇宙がテーマのホラーSF作品。植民惑星パラダイスー1へ向かった宇宙船。冷凍冬眠で数ヶ月、目が覚めたら到着のはずだったが…。乗っているのは、地球人と惑星人3人の搭乗員にロボットとAI。突然の襲撃で目が覚める。相手は理性を失いゾンビ化したモノ。人だけでなく、AIにも感染するその“物体”とはなんだろう。AIや移動方法は新しいがストーリーは懐かしい気がする定番かも。しかし気持ち悪いゾンビ、よく考えるな。下巻へ。2025/02/28
chiseiok
37
めちゃ面白い!Shintaroさんじゃないけれど(笑)年ベス入り決定!2024【日本の夏は、やっぱり怪談】〈其の二・洋編〉参加3冊目は大当たり。主人公は、宇宙軍と警察の中間みたいな「防衛警察」の警部補ペトロヴァ。とあるしくじりで太陽系から百光年離れた惑星に、調査という名目で左遷(追放)される。ところが着いた先の星系では…。もう想定外状況での冷凍睡眠覚醒からもうノンストップ!クレイヴン風の短い章立てがそのリーダビリティを加速、上巻500頁強はあっという間。物語起点からの巨大な謎を抱えたまま下巻へダイブだ〜!2024/08/03
のりすけ
28
かの有名な「宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない」を彷彿させる宇宙ホラー。登場人物が少なくてわかりやすい。人に寄生するだけじゃなくAIにも寄生するのが厄介で怖い。ゾンビに襲われるシーンより飢餓が限界を超えて自分で自分を食べようとする心理描写が最高。そして「殺してからにして」もまた最高。ラプスカリオンが何とも言えずキュートで可愛い(有能)。2024/07/26
アカツキ
17
レッド・スペース三部作の1作目。防衛警察の警部補ペトロヴァは仕事で失敗、母が隠居する遠方のコロニーへ左遷されてしまう。乗員は3名だけの旅、冷凍睡眠から目覚めると船は襲撃されて半壊していて…。SFホラー。いい感じに終わりそうだなと思ったが上下巻だったと気付いて、これで上巻なのぉ!?と心の中で叫ぶ。盛りだくさんな内容で面白かった。医師ジャンのデバイスが便利過ぎてご都合感が強いけれど、まぁいいか。2024/03/21
まぶぜたろう
17
滅茶苦茶に面白い。でも、これから読まれる方は、裏表紙あらすじも解説も全く読まないほうがいいです。2024/02/16