出版社内容情報
ジンガノ元帥から、新たに〈ヴィクトリー〉の艦長を引き継いだグレンジャーは、人類の存亡を賭けて、ペナンブラ星系へと向かう!
内容説明
ブリタニア星系で交戦中のグレンジャー艦長率いる“ウォリアー”の前に、突如、新たな異星種族が出現した。スキオーラと名乗るヒューマノイド型異星人によれば、七つの種族を支配し、人類に攻撃をしかけてくるスウォームは、実はこの宇宙固有の生物ではなく、亜空間に存在する生命体だという。グレンジャーはスキオーラと協力し、人類を滅亡から救うため、敢然と強大な敵に立ち向かうが…熱血戦争SF3部作、堂々完結!
著者等紹介
ウェブ,ニック[ウェブ,ニック] [Webb,Nick]
シアトル生まれの実験物理学の博士号を持つ科学者兼SF作家。昼はNASAで軽量素材をもちいた宇宙船の部品を設計し、夜は家で星間宇宙を航宙艦で飛びまわっている。2014年に発表したデビュー長篇、The Terran Gambit:Pax Humana Saga Book 1は、銀河帝国に対して人類が地球独立のために闘う物語で、10万以上ダウンロードされ、USAトゥデイのベストセラーリスト入りを果たした
置田房子[オキタフサコ]
北海道大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
COSMOS本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
21
2021年9月ハヤカワSF文庫刊。シリーズ3作目。完結編。七種族協定なんて話が出てきて、異星人との共闘や、異星人ウィルスによる乗っ取り、謀略に次ぐ謀略があり、戦いの趨勢が混戦模様に。グレンジャー艦長が、翻弄されながらも、あの手この手で切り抜ける展開が面白い。よくぞ纏めたと思う奇跡のようなプロットに拍手です。2021/10/23
鐵太郎
18
ティム・グレンジャー大佐の冒険、その3、最終章。筋肉もりもりのナルシストのロシア連邦大統領が敵方の中ボスとして、スウォームと連携して大活躍。しかしその悪の姿を見た裏切り者の地球連合副大統領は──、とね。スキオーラという新たな敵方の裏切り種族も現れ、てんやわんやの末に正義は勝つ、悲惨な犠牲を乗り越えて。めでたしめでたし、か。ただし、最後の7ページでもう一度どんでん返しがあり、作者の意図がさっぱりわからなくなります。こうひっくり返せばいいひねりと思ったんですかね。勧善懲悪で単純に終わらせれば充分なのに。2022/03/08
わたなべよしお
16
3部作、これで終わりですか?まだ、続きがありそうな。だって、真の敵がまだ存在することがやっと分かったところですからねぇ。まぁ、基本的にB級SFですけど、好物なので楽しませてもらいました。2021/09/18
へ~ジック
3
キャプテン・グレンジャー最後の戦い。コンスティテューションで人類の統合を護り、ウォリアーで戦士の如く戦い、そしてこのヴィクトリーで勝利を齎す。勝つために、守るために、人命をそれこそレンガの様に積み上げてきた漢グレンジャー。そうやって自ら築いた山の頂上に振り替えることなく立つ。その勇姿を観よ。2023/03/30
はるまき
2
☆☆☆:<伝説の艦隊シリーズ>完結篇(もっとも本国では続いている模様)。ロシアの真の目的、スウォームの支配を逃れ人類に手を貸す種族達の思惑、スウォームの隠された真実の姿、グレンジャー再生のカラクリ等々、3巻目にして怒濤の真相披露が続くのでなかなか理解が追いつかないし、政治的謀略パートが相変わらず冗長、艦長とクルーの絆的描写が希薄で物足りない等の弱点はあれど、各種族の生態や特異点通過のトリックなど、SF的ギミックが思いのほか凝っていて、この手の宇宙艦隊ものの中ではハードSFのワンダーが濃い点は買える。2025/05/22