出版社内容情報
クラーク、ディックから、イーガン、チャン、『火星の人』、SF文庫2000番『ソラリス』まで。主要作家必読書ガイド、年代別SF史、SF文庫総作品リストなど、一冊で海外SFのすべてがわかるガイドブック最新版
内容説明
SFに興味があるけれど、どの作品から読めばいいかわからない人、読書の幅を広げたい人、最近のSFはわからないと思っている人、そしてもちろんSFが大好きなあなたへ―本書は『ソラリス』から『火星の人』まで海外SFの新たなスタンダードをご紹介したガイドブックです。巨匠の作品から最新の必読作まで全100冊を選定し紹介するガイド、SF作家のエッセイ、完全保存版のハヤカワ文庫SF全作品データを収録。
目次
SF Image Gallery
オールタイム・ベストSF
必読作家・必読書100選
対談 ぼくたちの好きな海外SF(長谷敏司×藤井太洋)
編集部のおすすめ
マイ・スタンダードSF
年代別SF史
ミリタリーSF略史
ハヤカワ文庫SF全データ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
90
昨今縁あってボツボツとSF作品を読むようになったため、純粋に初心者の立場からSFに触れようと本書を手に取ってみた。最近の編集者たちはガイドブックの作り方を知らないのだろうか?ランキングもしくは主だった作家たちの作品の紹介をして、少しばかりコラムを載せればガイドブックが1つ出来上がる、そんな風に思っていないだろうか。これからの読書ライフで迎えるSF作品の足掛かりになるとは現時点では思えないが、もし本書に収められている作品を読んだ後に振り返って紐解いたとき、本当の価値が解ると期待して傍らにとっておこうと思う。2016/09/12
亮人
42
これを読むとSF1000冊分を読み終えたのと同じだけの徳を積めるとかウワサの海外SFハンドブック。なかなか読み応え充分だったけど、前作『新・SFハンドブック』と比べると若干物足りない気も。長谷敏司×藤井太洋の対談はこの年代ならではのSF文庫トークで楽しめたし、日本人作家によるマイスタンダードSFを紹介するエッセイも面白かった。しかし紹介する海外作家が現代のスタンダード(ハヤカワが売ろうとしてる品切れじゃない作家)に偏っているのが疑問。ハヤカワの中では、シマックやファーマーはオワコン作家ということなのかな?2015/08/29
かえで
41
収録内容:オールタイムベスト(長編、短篇)、必読作家20人の必読5作品(計100作品)、長谷敏司×藤井太洋の対談、SF作家の選ぶマイ・スタンダードSF、年代別SF史、ミリタリーSF史、ハヤカワ文庫SF全リスト、編集部のおすすめSF小説。SFを読む際のガイドとして購入。読み物としても面白いです。必読本はハヤカワ以外からも多く選ばれていて好感。巻末のリストは文字通りのリストですが、眺めてるだけでも楽しいです。読みたい本が一気に増えた…これからSF読もうって人にもおすすめのガイドです。2015/08/24
chiseiok
30
「ま、負けちゃいけない!」と身構えてたせいもあり、同時期刊行の海外ミステリ・ハンドブックよりは理性的に目を通す事が出来ました。全体的に編集温度が低くて、銀縁メガネのキュレーターさんが「いや、無理強いはしないが興味があるなら読んでみたまえ…しゅッ」とクールに語っていらっしゃる感じ。このくらいのスタンスならまあ安全、こちらも「はてまずは御三家の作品から一作づつ頂こうか…ぱしッ」と品よくレジに向かう感じ。『幼年期の終わり』は光文社古典新訳で積んでるので、次は『夏への扉』かな。…あれ、積み足す前に読め、自分w。2015/09/18
こら
26
以前のハンドブックに比べて、テーマごとの編集部や作家のおすすめがボリュームダウンしていて寂しいけど、絶版が多いから仕方がないのかも。あまり読まないので、ミリタリーSF略史は興味深く読めました。この本がきっかけでSFが盛り上がるといいな!2015/08/31