出版社内容情報
衛星ガニメデ上の敵を殲滅し、地球に帰還したジェイソンを待っていた、新たな敵とは?
内容説明
木星の衛星ガニメデに造られた異星人基地は破壊された。だが、そのための犠牲も大きかった。派遣された1万人の兵士のうち、生き残ったのはわずかに700人。彼らは苛酷な7カ月を生き抜いたのち、救援の兵員輸送艦で地球へと帰還する。派遣軍を指揮し、最年少の少将となったジェイソンは英雄として迎えられるが、「異星人のさらなる攻撃に備えよ」という彼の言葉に、政治家たちは耳をかさなかった…待望のシリーズ第2弾。
著者等紹介
ブートナー,ロバート[ブートナー,ロバート] [Buettner,Robert]
1947年7月7日、ニューヨーク州マンハッタン島の生まれ。ウースター大学で地質学と地理学を専攻したのち、シンシナティ大学で法務博士号を取得。大学卒業後は陸軍に入隊し、情報士官として勤務する。除隊後は鉱物資源の探査の仕事にも携わるほか、サウスウェスタン・リーガル・ファウンデーションの理事も務めている。2004年、『孤児たちの軍隊』でSF界にデビュー
月岡小穂[ツキオカサホ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたなべよしお
7
なかなか良かった。ナメクジ型のエイリアンでは映画には向かないかもしれないけど、映像でも見てみたい。さて、今回もさらに続きがありそうなラストなので「3」に期待。2014/06/12
天晴草紙
6
いやあ面白かった。第2弾と言うことで、世界観にも慣れてすっと入っていけた。地球に迫る異星人の超巨大船。対する地球側はわずかな兵士と武器でどう戦うのか。まさか、エイリアンの巣に入るとは。それにロジャー・ヤング勲章とは! 第3弾はいよいよ敵の星系へ向かうのか。12月の発売が待ちどおしい。表紙は今回もいいね。2014/09/03
オイコラ
6
毎回最後に誰かが身をていして爆発して、その名前が最新鋭航宙艦になるのか…?ともあれハワード先生が健在でジービーも活躍して、次は敵の本拠地殴り込みでラストかと思うと楽しみ。プーさん、マンチキン、ミミと、ジェイソンが惹かれる女性がみんな小柄と描写される気がするが作者の好みだろうか。2014/06/14
prosecco
5
孤児2、前作では人の生死は必然ではなく偶然の積み重ねでその結果に意味はなく神の選択でもない、なんてことを考えるほどにガシガシと仲間たちがいなくなったが、今回はそれほどではなく、前半戦は政治的な身の振り方を強要される平時の昼行燈的な軍人さんに刺激が足りなくなってきたところで未知がバーストしてスペースオペラが再開し、どデカい敵をぶっ飛ばしに出向いてみたりと、まだまだ続きを予感させるエンディング。次はいつ行けるのだろうか、と。2016/07/29
ヤマケン
5
前回同様、比喩を多用するユーモラスな語りが面白い。今回は地球に凱旋した主人公の苦悩などが描かれるが、文体と相まって、内面がとても儚げに思えてくる。再利用兵器を使って手探りに戦う感じが、スペオペとハードSFを混ぜたような本作の魅力の一つだと思うけど、次は何が登場するのだろう?2014/06/17