ハヤカワ文庫
終末のグレイト・ゲーム―ブックマン秘史〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 557p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150119560
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

出版社内容情報

権謀術数渦巻く欧州大陸に巨大機械が出現、壮絶な攻防戦が幕を開ける! 三部作完結篇

内容説明

いずこより飛来した人ならざるものが統べるヴィクトリア朝英国。“静かなる革命”が成り、自動人形による議会が権力を掌握するフランス。その二大国家の陰で巨大機械トライポッドを操るさらなる勢力が暗躍を始め、欧州大陸の情勢は混沌の度合いを深めていた。そんななか、引退した英国諜報局スパイのスミスは、元上司マイクロフト・ホームズとかつての恋人アリスの死を知り、真相を追い始める…。冒険SF三部作完結篇。

著者等紹介

ティドハー,ラヴィ[ティドハー,ラヴィ] [Tidhar,Lavie]
1976年イスラエルに生まれる。英国、ラオス、南アフリカなど各国で暮らし、さまざまな言語を習得し、2005年にウェブマガジンSci Fictionに発表した短篇“The Dope Friend”が高い評価を得る。以後、短篇を雑誌に発表しつつ、長篇を執筆。第一長篇『革命の倫敦』(2010)に始まる三部作“ブックマン秘史”は、数多いスチームパンク作品のなかでも破格のボリュームの大作として話題となった。2011年発表のOsamaで世界幻想文学大賞を、中篇Gorel&The Pot‐Bellied Godで英国幻想文学賞を受賞している

小川隆[オガワタカシ]
1951年生。1975年早稲田大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すけきよ

9
〈ブックマン秘史〉もこれにて完結。フィクションのごった煮の様相を呈していた『影のミレディ』を上回る勢いで、今作は何でもありの状態。主人公の家は〈ナンバ-6〉。完全に20世紀スパイ小説で、どうしてこれみよがしにアストンマーチンが出てこないのか、しばらく悩んだほどw 前二作があまり直接的なつながりが感じられなかったのに対して、3巻はそれらが収束していく。これだけで三部作書けるような、性急とも言える展開で、事件もキャラもどんどん投入。三部作通して、おもちゃ箱として、大変楽しい作品だった。2014/05/26

みろ

7
舞台は再び英国に戻り、謎の装置とブックマンを巡る争いはますます激しさを増していく最終巻。チラッとだけ養蜂家が出たり実在の人物やフィクションのキャラが入り乱れてて、その部分は楽しい。話のオチは…人類と蜥蜴族、自動人形、全ての存在に新しい歴史が始まる!でいいのかな。2014/09/28

ワッピー

6
いろいろな勢力がグレイトゲームに参加し、引退した諜報部員の復活を軸に、これでもかと出てくる当時の文学者・科学者のグロテスクな活躍がキッチュすぎて正直わけがわからなくなりました。すべての採集された人間が火星に生きるというラストは、来世のようでもあり、仮想世界のようでもあり、ファーマーの「リバーワールド」のようでもあり、結局は異星人による「人類補完計画」だったのか・・・というのがワッピーの乏しい理解です。スミマセン・・2014/06/29

辺野錠

4
ルーシーやフーディニ、フランケンシュタイン博士、マイクロフト弟など色んな人が出てくるのが楽しいけど最後に行くにつれて難解になって行った印象。そこらへんがSFかあ。元ネタの分からない人がいたので文庫の『ドラキュラ紀元』シリーズみたいな元ネタ解説が欲しいと思った。そこが惜しい。2014/11/16

一柳すず子

3
三部作読了。こういうオチですか。三部にまたがる関係者はマイクロフトか。今作は引退したスパイが大いなる陰謀に巻き込まれていく。敵も味方も真実には程遠く、観察者が暗躍する。SFなんだけど過去の作品の登場人物の名前を散りばめて歴史小説や冒険小説の趣きもあり、面白かったです。2016/07/18

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