内容説明
コロニー連合は、兵士と植民者の供給を頼っていた地球に関係を断たれた。このままでは防御を失った人類の惑星は、技術力に欠ける地球も含めて、30年で絶滅する―そのころ、コロニー防衛軍のハリー・ウィルスンは、外交団の一員として、ろくでもない任務に追われていた。しかし、その奮闘により、連合と地球との関係に希望が見えてきたとき、謎の敵が攻撃を仕掛けてくる…。陰謀渦巻くシリーズ第5弾!
著者等紹介
スコルジー,ジョン[スコルジー,ジョン] [Scalzi,John]
1969年、カリフォルニア州生まれ。1991年にシカゴ大学卒業後、地元の新聞で映画評やコラムを書く仕事につく。2005年に刊行した第一長篇『老人と宇宙』がヒューゴー賞・ローカス賞の候補になり、2006年のジョン・W・キャンベル賞を受賞した。さらに、星雲賞を受賞した『最後の星戦 老人と宇宙3』と『アンドロイドの夢の羊』(以上早川書房刊)、ヒューゴー賞・ローカス賞のダブル受賞をはたしたRedshirts(早川書房近刊)など長篇を発表している
内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生、神奈川大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
33
「第83回海外作品読書会」バラエティに富んだ個々ののエピソードを描きながら一つのストーリーを形成していき、まるでスタトレDS9の様なTVシリーズを観ている気分になるのは作者の狙い通りでそれは大いに成功している。続きが気になって仕方ないんでグッドタイミングの「終わりなき戦火」を早く読みたい。しかしさすがのジョン・スコルジーもこれを書いた時点ではカブスのWS制覇は予想できなかったようでちょっと面白い。 2017/03/26
宇宙猫
22
★★★★★ 6巻が出るまで待ってて、やっと読めた。主人公が変わったし、戦争ものから外交ものに変わったから雰囲気もかわてるけど面白さは相変わらず。2017/04/14
火の壁
21
連続ドラマみたく13の独立したエピソードを詰め込んだ内容だったが、3作目に引き続き全体的に権力闘争ものなテイストだったので話にハマらず、また、ページ数と登場人物が多すぎて大分序盤からもうええわ〜になってしまった。、英語の原題通りな終わり方で、関係性が全壊してしまった地球人類とコロニー連合がどうなっていくやら、、次作の「終わりなき戦火」も一応読んでみるけど、これもタイトル通りな予感。2025/01/29
もち
19
「二度とやらないでくれよな。あんなふうに死にかけたりするのは」◆絶望的な状況下へ捨て駒のように配される、オンボロ船の外交団。無法コロニー、犬探し、無人襲撃機、高高度降下――。ハリーや名家出身の副大使・ハートは、機転と能力だけで生き延びていく。■シリーズ第5作。異なる視点で多くの事件を描く連作形式で、底知れぬ陰謀を浮かび上がらせる。血も涙もない人体改造に震え、犬の救出劇に大笑いし、犠牲伴う脱出作戦に涙する。一直線の長編にはない、バラエティ豊かな味わい。2020/03/29
わたなべよしお
17
面白いのだけれど、この連載短編みたいな手法はちょっと読みにくいかな。もちろん、だんだんと大きな構図が見えてきて、ラスト、地球上空でクライマックスを迎える。とはいえ、「5巻」と「6巻」で一つのストーリーなので、今作はまだまだ途中です。2023/01/07