内容説明
グルケル・アソシェンは“それ”の指示をうけ、新しい故郷を必要とするコンセプトのため、ルナ地下施設の“アイアンデューク”を利用してゴシュモス・キャッスルをめざそうとしていた。そうなれば、近傍に待機するフルクース艦隊をおびきよせてしまうと考えたレジナルド・ブル、ロワ・ダントン、ジェフリー・ワリンジャーの三名は、艦を奪回する作戦を立てる。ネーサンを攪乱しようと、ロボットに細工をほどこしたが…世界最長のスペースオペラ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マーム
18
前半では「相手はネーサンと〝それ〝だ。この二者に本気で歯が立つとでも?」というレジナルド・ブルの言葉に激しく首肯しました。勝算はまったくないように思えましたから。一方、身長3.5メートル、肩幅2.5メートル。この標準体型から6.5%以上逸脱した体型を持つ者は見られない、というハルト人に関する説明から始まる後半。でも、登場したハルト人は身長4メートルと優にその標準体型を超えて巨大。そして、イホ・トロトなどとは異なり何やら粗暴。まさかの先祖がえり?その有り様は「けだもの」と呼ばれていたかつての姿のようでした。2011/12/25
スターライト
5
月基地での〈アイアンデューク〉をめぐるブルらと”コンセプト”グルケルの争いが前半。後半は銀河間空間におけるテケナーとラール人、標準体型を逸脱したハルト人らのドラマが進行する。とりわけ、ハルト人の狂乱ぶりが今後どう展開していくのか、気になるところ。規格外のハルト人は、本当にハルト人なのか。似て非なる生命体なのか。そして赤い靄の正体は、明かされるのか。2011/11/20
ニミッツクラス
2
ローダン日本語版412巻。邦題に、前巻の“ルナ”、今回の“ハルト”と心躍る単語が入っていて楽しみにしていたのだけれど・・カバーの赤い霞と背後のハルト人たちのせいで・・。前編は「《アイアンデューク》争奪戦」。一体何?。新コンセプトはルナ工廠を掻き回してフルクースを呼び寄せ、揚句にバイナラ。後編は邦題通り。細胞活性装置の起爆放射を避けるためのティフラーの一計に乗って《レッドホース》で天の川銀河から離脱したテケナーとジェニファー。赤い霞のせいで、ハルト艦との間で救援だか喧嘩だかかなりムカつく展開に。★★★★☆☆2013/02/17
黒猫トム
1
再読。アバター(ラサト疱瘡による)のロンと、新規に長命種の道に入ったジェニーが、通常の二回りほどでけえハルト人(しかもケンカっ早くて短慮暴虐のけだもの先祖返りみたいな)の謎に命をかけて挑む。読み応えはあった。三話連続で行くのかいフランシス先生。すごいな。2024/04/09
鐵太郎
1
あとがきにかえて は、増田久美子さん。読者の方からローダン全400巻を譲られた話と、パンデイロを習っている話。パンデイロとは、ラテン音楽で使われるタンバリンなのだそうですが、ただリズムを打つだけでも難行苦行の連続だった話とか、リラックスできるようになってようやく何かが見えてきた話とか、いろいろ語ってくれます。なるほど。2012/01/04
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