内容説明
人類の銀河系を支配している公会議の権力を維持する武力として、無敵のSVE艦は必要不可欠な存在だった。だが、SVE艦のエネルギー補給を独自の方式で行なっているマスティベック人のピラミッドが、突然エネルギー補給をしなくなってしまった。公会議勢力を率いるヘトソンの告知者ホトレノル=タアクは、真相を究明しようとするが…その事態を知ったプロヴコナーのロクティン=パルは、公会議への反攻を開始した。世界最長のスペースオペラ。
著者等紹介
五十嵐洋[イガラシヒロシ]
1957年生、1980年法政大学社会学部卒、フリーエディター、翻訳家、“ペリー・ローダン”シリーズ統括。日本SF作家クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マーム
6
公会議に対し反乱を起こしたマスティベック人。これもケロスカーが立てた80年計画の一環?ロボット皇帝アンソン・アーガイリス、〝それ〝の使者たるコンセプト、そしてNEIのティフラー。それぞれ別個に活動していた点が線となってつながっていく展開は興奮します。コンセプトがヴィンクラン人と同様の能力を発揮し、暗黒星雲内の航行をやり遂げたのには驚きました。コンセプトがいれば、暗黒星雲内の航行に不自由しないということでしょうか?職を奪われ精神的ケアを必要とするほど落ち込んでしまったヴィンクラン人がおかしいやら気の毒やら。2011/09/14
スターライト
5
無敵のSVE艦にエネルギーを補給していたマスティベック人が突然、エネルギー補給を中止。このままでは銀河系の支配が崩壊すると悟ったホトレノル=タアクは、その真相究明と事態打開に動き出すが…。魅力のある登場人物に欠いているため、ちょっと食い足りない印象が残った。次巻のエルンスト・エラートの帰還に期待。2011/08/20
黒猫トム
3
再読 ケロスカーの陰険ないじめ計画でラール人がじわじわ、じわじわ追い詰められていく。 コンセプトは、"それ"が適当にシャッフルして入れたっぽいのにヴィンクラン人をトラウマ級にぶちのめす異才を発揮したりしてよう分からん。 再読しててもこの辺りの巻は、ほんとよう分からん。地に足が着いてない感というか。2023/11/17
アトラン
1
後半の話は、いくつかの動きが同時進行して、わかり難いのですが、何故だかすっきり読めました。そして最後にそっちになるんかーい。面白い。他の方との感想が全く逆なので、同じ本読んでいるのか?ぐらい自分の読解力が心配です。2025/02/04
ニミッツクラス
1
ローダン日本語版406巻。カバーはジャアンの光る右手とケロスカー。前編は邦題通り。オリンプと聞いただけで心躍るし、テリドは話が上手い(40年も前に書かれているかと思うと複雑な気持ち)。マスティベック人の造反、ロボ・ヴァリオ、ヴァンネ再登場(しかもすごい能力を発揮)。後編は「ホワルゴニウム・ショック」。カバーのジャアンは何しに出てきた・・と言うか、身体の異変は今回スルーなんだ。”それ”のメッセージを携えたヴェンネは首尾良くガイアのティフラーに会えるのか、ケロスカーは欺瞞だけで窮地を凌げるのか。★★★★☆☆2012/11/10