ハヤカワ文庫<br> ハンターズ・ラン

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ハヤカワ文庫
ハンターズ・ラン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 496p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150117610
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

辺境の植民星サン・パウロで、探鉱師ラモンは、酒のうえの喧嘩でエウロパ大使を殺してしまった。大陸北部の人跡未踏の山間に逃げこんだものの、ラモンは謎の異種属と遭遇し、つかまってしまう。しかも、異種属のもとから脱走した人間を捕らえる手先になれと命令された。異種属の一体、マネックに“つなぎひも”でつながれ、猟犬の役をはたすことになったラモンの運命は…?人気作家三人による、スリリングな冒険SF。

著者等紹介

マーティン,ジョージ・R.R.[マーティン,ジョージR.R.][Martin,George R.R.]
1948年生まれ。1971年、「ヒーロー」でデビュー以来、長篇・短篇を発表し、ヒューゴー賞・ネビュラ賞など数々の賞を受賞している

ドゾワ,ガードナー[ドゾワ,ガードナー][Dozois,Gardner]
1947年生まれ。1966年、“The Empty Man”でデビューし、長篇や短篇などを発表しているが、アシモフ誌の編集長を長らく務め、編集者・アンソロジストとしても高い評価をうけている

エイブラハム,ダニエル[エイブラハム,ダニエル][Abraham,Daniel]
1969年生まれ。1996年、“Mixing Rebecca”でデビュー。代表的長篇にLong Price四部作がある。短篇「両替官とアイアン卿―経済学のおとぎ噺―」は、ヒューゴー賞と世界幻想文学大賞の候補になった

酒井昭伸[サカイアキノブ]
1956年生、1980年早稲田大学政治経済学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

60
面白かった。こういうの大好き(^^)昨今は女性が主人公のSFも多くなったが、やはり、こういう男臭い人物が主人公の話の方が面白く読める。ラモンとマネックのやり取りは筒井康隆の「うるさがた」などの短編を思い起こさせ楽しい。そして何よりも自分自身との戦いはクール。ただ、もう少しやり取りが激しかったらよかったのだが。ラストはある意味ありふれた分、失速感。2012/02/28

催涙雨

58
洋画的で読みやすい異星SF。あまり深いことを考えずに作品から放たれるエネルギッシュなドライブ感に身を任せるのが吉な作品。1部から2部にかけての視点の移り方が一番面白いところ。正確な意味合いでの自己の客観視を強要されるような状況も見所だが、それに対する懊悩が甘いのは難点。そういったもの以上に豊かな情景描写に字数がさかれている。一応はファーストコンタクトものの側面ももち、その点がピックアップされるラストはとても爽やかなもので読後感が非常に良い。気安さと重さのあんばいが良くリーダビリティに優れているのも美点。2019/03/08

キキハル

23
ラモンは植民星の山奥で、異星人の秘密基地を発見し捉えられてしまう。逃亡した人間を追いかけて捕まえろと命令され、マネックとともに狩りに出たが・・・。人間同士であっても言語・文化が違えば意思の疎通は困難になる。まして異星人が相手ではなおのこと。ラモンの言葉にいちいち説明を求めるマネックだが不思議と憎めない。物語の中盤から加速度がついて面白くなっていく。予想を覆す展開には唸った。興味深いのはサハエルという肉ひも。マネックの触手がラモンの喉に刺さって一体化したもの。伸縮自在でおしおきの武器にもなる。異星人てスゴイ2010/09/11

本の蟲

14
辺境の植民惑星のチンピラ鉱山師ラモン。ある日、酒の席の諍いで人を刺し殺し、ほとぼりが冷めるまでと逃げ込んだ山中で、地球人の知らない異種族と遭遇してしまう。目覚めると異種族に捕らえられており、逃げ出した別の地球人を追う猟犬として、探索行に無理やり同行させられるが…。未読だがゲーム『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作で有名な作者。SFでは『タフの方舟』『ナイトフライヤー』がお気に入り。しかし本作は共著という地雷だった。役割分担の詳細は知らないが、内容はラモンの自分探しと抽象的。どうにも冗長で入り込めなかった2021/12/01

しろ

14
☆6 追って追われてのSFファンタジー。期待どおりの展開が待っている。期待どおりに楽しませるのはなかなか難しいけど、この作品は本当に飽きさせない。友情あり、未知との遭遇あり、自我の葛藤あり、サバイバルあり、と波乱だらけの急展開が待っている。そして、SFとしても面白く、イーガンの得意なテーマも持ってくる。序盤でわかることだからネタバレするけど、語り手が途中で主人公から主人公のクローンに交代するのだ。しかし、それで読み心地が変わるわけではない。ここでの自意識の扱いは興味深い。あと、ラストシーンが素晴らしい。2011/09/17

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