内容説明
コロニー防衛軍を退役したジョン・ペリーは、植民惑星のハックルベリーで、ゴースト部隊出身の妻ジェーンと養女ゾーイとともに平穏な日々を送っていた。だが、ある日、思いもよらない要請を受ける。かつての上司リビッキー将軍から新たな植民惑星ロアノークを率いる行政官になってくれと頼まれたのだ。やがて、ジョンは新たな戦いに巻きこまれていくが…『老人と宇宙』のジョンがふたたび大活躍するシリーズ、第三弾。
著者等紹介
スコルジー,ジョン[スコルジー,ジョン][Scalzi,John]
1969年、カリフォルニア州生まれ。1991年にシカゴ大学卒業後、地元の新聞で映画評やコラムを書く仕事につく。その後、天文学、映画、経済、ゲームなどについてのノンフィクションや記事をさまざまな媒体で発表してきた。2005年に刊行した第一長篇『老人と宇宙』は、ロバート・A・ハインライン『宇宙の戦士』の21世紀版として話題を呼び、ヒューゴー賞・ローカス賞の候補になり、2006年のジョン・W・キャンベル賞を受賞した。現在はオハイオ州で妻のクリスティンと娘のアシーナとともに暮らしている
内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生、神奈川大学卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
猿吉君
62
老人と宇宙3作目、いろんな伏線が収束してひとまず終わりと思いきやまだまだ続きそうです。①最強の奥様、異星人のカリスマ娘、お父さんちょっと影が薄くなってます(笑)②異星人の姿がイマイチ想像できないので映像化待ってます。③ずっと農場にいた方が良かったんじゃないかと凡人は思いました。④緑色じゃなくて生殖機能もある、こりゃスーパーヒーローですね。⑤このメンバー中心の物語を追いたいです。点数:90/100→読んでいて安心感があります、だってめちゃ強い家族ですから(^u^)続巻でまたこのメンバー編やって欲しいです。2020/09/16
かわうそ
32
宇宙を舞台にした虚々実々の政治的駆け引きから、陰謀の全体像が徐々に明らかになってくる過程の面白さ。そして、それに翻弄される主人公の大ピンチから大逆転…への流れはいろいろと無理筋な印象もあるけどまずは楽しく読みました。2018/09/28
Panzer Leader
29
ジョンの家族や周囲の人達とのやり取りはユーモラスに描かれていて読みやすかったけれども、全宇宙的なポリティカル・ミステリーの割にスケール感が感じられないのは、ジョンやジェーン・ゾーイの限定的な廻りしか描いていないせいか。1,2作目のスペース・オペラ的な展開の方が自分には面白かった。それでも次作・次々作には期待している。2015/11/01
kariya
28
老人版”宇宙の戦士”最終作。退役後、妻子と殖民星で暮らしていたジョンは、新しい植民星の行政官となるよう軍から依頼を受ける。だがそこには人類・非人類それぞれの陰謀が隠されていた。人類の存亡をかけた企みが。人的被害を止む無しとする軍上層部に頷かない、共感の持てる主人公を軸に、納得のラストまで一気に読ませる抜群のリーダビリティは健在。老人版といっても実状は、「見た目は若者、中身はアラウンド90」なので、心置きなく痛快かつエンタメ度の高い作品として楽しめる。
わたなべよしお
25
一気読みです。話の内容も一コロニーから、銀河全体の規模まで大展開されました。やっと、地球も出てきて、ラストもいいですねぇ。2019/01/20