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ハヤカワ文庫
プロバビリティ・サン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 559p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150116941
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

地球で謎の人工物の報告書を目にしたカウフマン少佐は、世界の山中に秘められた人工物こそ、敵フォーラーを撃破する鍵になると確信した。太陽系随一の物理学者カペロを加えた調査チームを編成したカウフマンは、一路世界へと赴く。やがて聖なる山々に分け入り、いくつもの洞窟をくぐり抜けて、人工物のもとにたどり着くや、ただちに発掘作業に取りかかった!一方、フォーラーの生け捕り作戦も極秘で進められていたが…。

著者等紹介

クレス,ナンシー[クレス,ナンシー][Kress,Nancy]
1948年生まれ。ニューヨーク州の田舎町で育ち、ニューヨーク州立大学を卒業後、4年ほど小学校で教える。結婚を機に仕事をやめ、子育てのかたわら大学に戻り、教育と文学の修士号を取得。1976年、ギャラクシイ誌に短篇“The Earth Dwellers”でデビュー。1991年にアシモフ誌に発表した中篇“Beggars in Spain”でヒューゴー賞、ネビュラ賞を受賞。1996年同じくアシモフ誌に発表し、ネビュラ賞、アシモフ誌読者賞、スタージョン記念賞を受賞した中篇「密告者」の世界をもとに作り上げた、『プロバビリティ・ムーン』にはじまる3部作を2000年から発表。第3作『プロバビリティ・スペース』は2003年のジョン・W・キャンベル記念賞を受賞した

金子司[カネコツカサ]
1969年生、1992年明治大学商学部商学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GaGa

29
「ムーン」と違って視点が絞られたため、前作とは比べ物にならないほど読みやすい。バザルガンが退場して、新たに物理学者のカぺロが加わるが、前作同様人の描き方は上手い(ムーンで活躍したディーターは完全に脇役になってしまったのは残念だが)ただ、その為か、カぺロの内なる部分で話後半は進行するため、結果、物語の進みは遅い。果たして最終作でどんな結論が待ち受けているのか。2011/10/05

宇宙猫

23
★★★ 世界《ワールド》に人工物を取に行く話。偏屈な天才物理学者カペロが子供2人を連れていくし、責任者のカウフマン大佐はSTのカークのようで女に弱く自分の都合よく考えて行動し騒動になる。こういうドタバタはいらなかったと思うけど、次への伏線なのかしら。物理の説明がとても多いが、良く分からなくてほぼ流し読み。《ワールド》の世界観が好きなのに《ワールド》側の話が少なくて残念。フォーラーとのやり取りや、彼らも人工物を持ってるのかの辺りをもっと読みたかった。2020/11/03

わたなべよしお

19
 物語がだんだんと佳境に。3部作だけど、今回の2部の方が断然、面白い。辺境の惑星に埋まっていた物体。その機能と原理までは何とか知り得たが…いったい、どうなるのか。どこまで何が明らかになるのか。3作目の評価が一番高いようなので、さらに楽しみが増えた。2020/03/07

すけきよ

6
前巻に続いて、ネタバレ気味な表紙(笑)なんか戦争をしている感じがしないんだよなぁ。文化人類学SFを書くための舞台作りとして、戦争を背景に持ってきているのか、それとも本当にミリタリーSFを書くつもりなのかが判然としない。ワールド人文明の崩壊と再生も、フォーラーとの対話もそれなりに面白いんだけど、その両者の中心たる人工物の接着力が弱く、バラバラの物語を読んでいるような印象。人工物の秘密もイマイチ緊迫感がない。第3部はキャンベル章を獲ってるそうだけど……2008/12/18

猫のゆり

5
第一部よりは格段に面白かった。カペロ博士のキャラがいい。エイリアンとの意志の疎通も、なんか笑っちゃうんだけど面白かった。このまま第三部に突入・・。けど長いなぁ・・。2009/05/03

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