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ハヤカワ文庫
アイアン・サンライズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 655p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150115937
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

ウェンズデイ、16歳、オールド・ニューファンドランド・フォーの住人。彼女は暗い廊下を必死で逃げていた、執拗に追う怖るべき魔犬をふりきり、避難船にたどり着くために。あんな死体や謎の書類なんて見つけなければよかったのに。時間はもうほとんどない。約4年前、鉄爆弾が太陽を超新星化させ、モスコウで暮らす2億人を焼きつくした。その恐怖の衝撃波面―鉄の夜明けが、まさに今ここに到達しようとしていたのだ。

著者等紹介

ストロス,チャールズ[ストロス,チャールズ][Stross,Charles]
1964年、イギリスのウェスト・ヨークシャー州リーズに生まれる。現在はスコットランドのエジンバラに妻とともに在住。ロンドン大学で薬学の学位を取得し薬剤師として働き始めたが、ブラッドフォード大学に再入学しコンピュータ科学を学んだ。卒業後はプログラマーやテクニカル・ライターやLINUXとオープンソース・ソフトウェアを専門とするフリーライターとして働いた。幼いころからSF作家をめざしていたストロスだが、1986年イギリスのSF専門誌インターゾーンで短篇デビュー。2003年、アメリカのエース・ブックスから刊行された『シンギュラリティ・スカイ』で長篇デビュー。中篇“The Concrete Jungle”で2005年ヒューゴー賞を受賞。発表した長篇作品のほとんどが、なんらかの賞の候補作となっている

金子浩[カネコヒロシ]
1958年生、早稲田大学政治経済学部中退、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かとめくん

13
地球を管理する知性体エシャトンにより理解不能な人類の銀河中へのばらまきが行われた世界。エシャトンに対抗する勢力として拡大を続けるリマスタード。現存する神とまだ生まれえぬ神との戦いはそれぞれのエージェントにより開始されている。恒星系を一つ潰して始まり、もう一つ二つ潰すのか防ぐのか。主要登場人物が出そろうまでは少し冗長な部分はあるが、そろってからの怒涛の展開は目が離せず、久々にエンターテインメントした~って感じの読後感です。2023/03/22

duzzmundo

9
シンギュラリティ・スカイの続編ですが、正直もう前作覚えてなくても読めたので、単体で読んでも問題なし。宇宙の辺境でテロ的な鉄爆弾が新星化し、ひとつの惑星を消し去る。生き残り少女は謎の宇宙規模のカルトグループに命を狙われることになりーーという感じの物語。ごちゃついたプロットですが、なかなかおもしろかった。1作目よりわかりやすいエンターテイメントかも。チャールズ・ストロス、もうひとつ翻訳されているようなので、それもいずれ読もうかと。2023/03/05

roughfractus02

6
『シンギュラリティ・スカイ』続編の本書だが、「続く」という時間直線上の物語処理を、始めも終りもない過程自体として読者に体験させるかに見える。前作で説明されなかったAI知性エシャトンは謎のまま、本作冒頭で恒星を爆破する「鉄爆弾」の由来もわからない。が、因果的推測が封じられ、時間直線が過程に変わるのは、シンギュラリティを超えた時点で同時検索的思考が優位の世界となったのだろう。非決定論的で確率論的なこの統計思考は、登場人物たちをスパイ=エージェントとして造形し、読者の因果的な物語処理に速度を与え、変容を試みる。2019/05/13

すけきよ

3
情報過多のオタク(笑)らしさが薄いけど、その分、アクションSFとして、『シンギュラリティ・スカイ』よりも読みやすいかな。長い割には、実はあんまり感想ないんだよね。衝撃波をなんとかする話かと思ったら、それはそれでひとまずよそに置かれてしまいました(笑)ビジュアルは前作の方が強烈。2006/12/21

たこのまくら

2
SF的ガジェットが溢れんばかりだった前作に比べると、今作は控えめ。まあ、その分読み易いのかな。 やたらと日本食が出てくるのが面白い。著者は日本が好きなのか?2011/03/29

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