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ハヤカワ文庫
過ぎ去りし日々の光〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 343p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150113384
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

西暦2033年、太陽系外縁で発見された巨大彗星が500年後に地球に衝突するとの報がもたらされた!迫りくる滅亡を前に人々は絶望し環境保全など地球の未来への関心が失われていった。そんなおり、ハイテク企業アワワールド社は、いかなる障壁にも遮られずに時間と空間を超えた光景を見ることのできる驚異の技術ワームカムを完成させた。はたしてその存在は人類にとって救いとなるのか?英SF界の巨匠と俊英による話題作。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Musa(ムサ)

11
ワームホールを通すことで空間と時間を越えて見通す装置が生み出された世界。このテクノロジの利用方法として覗きのような下世話なものから、犯罪捜査や果ては太陽系外惑星の探査まで色々なものが提示され、著者の想像力には感服させられます。後編では前編で提示された地球規模の危機に対してこのテクノロジがどのように利用されるのか楽しみです。2022/04/02

roughfractus02

9
近代の自由意志を持つ主体(subject)を崩壊させるには、自由意志を行使する未知の可能性を全て奪えばよい、と本書は教える。500年後の彗星ワームウッドの衝突で人類が滅亡する未来が示されて無気力感に陥る世界に、あるテック企業がワームホールの技術活用で時間と空間を超えるワームカムを開発し、浸透し始める。すると滅亡の未来に加えて、空間的隔たりのないプライバシーを相互監視する現在と歴史のフィルタを外された生々しい過去が、人々を落胆させ個々の現在も閉塞させる。が、この閉塞した中で何か新たなものが生まれようとする。2023/09/29

ニミッツクラス

6
00年の初版(本体660円)を読んだ。面白い話が書けるものだと心底感心した。人類が真っ当に進んでもとても実現しそうに無いテクノロジーで、どうせ実現しないならと言う感じのクラーク晩年の恨みのこもった一撃が嬉しい。晩年迄に著作の木星どころか火星にすら人類が到達できない忸怩たる思いが、ワームカムとワームウッドと言う語呂合わせのような、現実味を全く無視した、テクノロジーの限界をはるかに超越したアイデアを産み出したのだろう。歴史の解釈は著者の内面を反映しているのか?はどジャンルの本でも興味深く感じる。★★★★☆☆2015/02/22

レイス

2
sfはすごい。ワームホールと言えば、空間移動のネタぐらいしか知らず、その小ささからカメラとは思いもよらないネタです。その性能のすごさなんては言わずもがな。さらにその生成の段階で初耳理論が満載で作者たちに喝采を贈りたい。でも、そんな素晴らしい技術を利用した結果が、悪影響ばかりでおもしろくなかった。それが必然なのかもしれないけど。2018/08/11

ぱぶ

2
テクノロジーによって変容する社会というは密度が足りなかった。2008/12/10

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